専攻major subject

工学研究科の研究紹介

地震火災からいかに建物を護るか─耐火設計手法の確立─

我が国には地震力から建築物を護るための優れた耐震技術が整備蓄積されているので、多少の地震では建物に大きな損傷が生じることはありません。しかし近年は地震直後に発生する“地震火災”が建物の損傷を増幅させる要因になってきています。八幡工学実験場の3つの研究室ではお互いに連携し、加力実験装置・水平加熱炉実験装置・有限要素解析システムといった実験場の設備をフル動員することによって、単独の研究室・設備では取り扱えない“地震火災からいかに建物を護るか”という問題に取り組んでいます。

八幡工学実験場教授 西野孝仁

材料・デバイスに関わる先端教育・研究の場

ナノ材料マイクロデバイス研究センターは1987年の開設以来、30年以上の長きに渡り、材料・デバイスに関わる先端研究・教育の場として機能してきました。クリーンルーム内に大型研究機器を多数保有し、多岐に渡る材料開発から機能素子創出に至る一貫したデバイスプロセスを学ぶことができます。センターの研究成果は、国内外の論文誌への掲載や学会で発表され、高い評価を得ています。イノベーションによる新産業創出に貢献し、産業活性化に寄与できる専門職業人を輩出すべく、研究と教育の両面から大学院生らをサポートしています。さらに、これまでセンターで培ってきた研究成果を実用化に繋げるべく、文科省平成29年度私立ブランディング事業の採択を機に、建学の精神に基づく事業として地域産業支援プラットフォーム(OIT-P)にも参画しています。

ナノ材料マイクロデバイス研究センター前元利彦