学部長あいさつ

学部長あいさつ

「世のため、人のため、地域のために」
工学部と工学研究科ができること

工学部長/工学研究科長
森實 俊充
1922年開学の関西工学専修学校を源流とする大阪工業大学は、「世のため、人のため、地域のために」という建学の精神のもと、1949年の開設以来現在までに送り出した工学部の卒業生は94,147人となりました。卒業した学生は産官学の様々な分野で活躍しています。

現在の日本社会では、これまでわが国の発展を支えてきた技術開発力を維持し、更なる工業技術の発展とそれを支える優秀な人材の育成が求められています。大阪工業大学工学部は、実践的なエンジニアの育成を目的とした教育を行い「世のため、人のため、地域のために」「理論に裏付けられた実践的技術を持ち現場で活躍する職業人」を育成し、毎年1,100名余りの卒業生を輩出しています。

工学部では、伝統的に独自のカリキュラム、それに基づく丁寧でかつ厳しい教育を行っています。加えて、教育センター、淀川環境教育センター、ものづくりセンター ( MONOLAB- モノラボ)、八幡工学実験場・構造実験センター、ナノ材料マイクロデバイス研究センター等々のセンターを数多く設立しており、そこでは最新の設備が多く設置され、最先端の教育・研究が行われています。しかし、正課の授業の教育だけではありません。課外活動も大切な教育です。本学では「モノラボ」で学生主体の人力飛行機、ソーラーカー、フォーミュラカー、ロボットプロジェクト等が展開されており、各種競技会で優秀な成績を収めています。

一方、高度に複雑化した実社会の問題解決のためには、専門的かつ広範な知識・技術を通して持続可能な社会の発展に向けて活躍できる人材も求められています。本学大学院工学研究科は、そのような人材育成を目指して「建築・都市デザイン工学専攻」「電気電子・機械工学専攻」「化学・環境・生命工学専攻」の3専攻体制としています。分野融合的な教育の実践、領域横断の協働などによって問題解決が行える人材の育成が目標です。

本学の工学部および大学院工学研究科ができること、それは、常に時代の変化を先取りした実践的工学教育に取り組み、社会が要請する優秀な人材を輩出することです。今後とも各方面の方々のご理解とご支援をお願い申し上げます。