Blossom Girls

大阪工業大学で開花した女子学生たちの成長ストーリー

例えば、小さなころから機械を触るのが大好きな人。
かわいい文具や化粧品に愛着のある人。
イラストを描いている時間が幸せな人。
誰もが興味のつぼみをもっています。
そのつぼみを自分らしく育て、未来に向かって咲かせる場所――
それがOIT、大阪工業大学です。

  • KURUMI KANEMITSU
    兼光 来美
    工学部 建築学科 4年次※2023年現在
    出身校:大阪府立池田高等学校

    建築は外観や機能の考えを反映する意匠や設備分野の設計だけでなく、地震などの自然災害から人命を守る構造設計が融合されて生み出されるものだと考え、建築構造に興味を持ちました。そこで、八幡工学実験場での大規模な実験や手描きでの図面線形を行うことなどの特徴に惹かれ、構造と意匠をバランスよく学べる大阪工業大学に進学を決めました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    私が取り組んでいる研究テーマは、環境問題や国産木材の需要拡大の観点から注目されている、木質材料のCLT(※1)を耐力壁として用いたRC(※2)架構の耐震性能評価です。学科の特徴はたくさんありますが、一つは手描きの図面設計です。一級建築士の資格にも必要な手描きの図面設計を学べ、図面への理解度や表現する大切さを学べます。二つ目は八幡工学実験場です。施設の規模が大きく、学内だけでなく学外の人と行う共同実験などもあり、建築構造へのより深い興味や学びを得られます。
    (※1)ひき板を横に並べて層ごとに直交させて接着した大版パネル
    (※2)鉄筋コンクリート造

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    私は建築についてほぼ知識がない状態で入学をしましたが、一つ一つの授業からたくさんの学びを得ることができ、建築に対して考える力が成長したと感じています。設計の授業は友達とお互いの作品について意見や考え方を話すことは何度もあり、自分の作品だけでなく、他の人の作品について考えることは、建築についてより考えを深めるきっかけになりました。また建築関係のニュースを見たときなど、自分自身でその問題について考えることができるようにもなりました。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    今後は基礎から学んできた大阪工業大学で大学院に進学し、より専門的なことを学び、八幡工学実験場での実験や解析などの研究を進めたいです。そして建築設計においては知識を知恵に変え、多角的視点を持つことが必要と考えるので、構造や意匠などの各分野の知恵を統括する能力を身に付けたいと思っています。そして将来計算や解析により地震などから人を守るだけでなく、意匠や設備設計の要望を取り入れ、両立した考え方を持った構造設計者になりたいです。

  • MIYA KAWAMOTO
    川本 実弥
    工学部 機械工学科 4年次※2023年現在
    出身校:大阪府立春日丘高等学校

    研究室では機械制御の分野を研究しています。この分野に興味を持ったのは、就職先として考えている建設機械メーカーでは自動運転が主流になってきており、深く研究すれば希望の就職先にも活かせると思ったからです。学びや研究内容だけでなく、実家からも祖母の家からも通える距離だったので、大阪工業大学への進学を決めました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    私は人間の動きをロボットが真似する「模倣」という研究テーマに取り組んでいます。2年次の工作機械の使い方を知るための実習や、3年次のチームで1つの製品を作り上げる開発プロセス発展演習は機械工学科ならではの授業だと思います。授業を通してものづくりを最初から最後までやり遂げる力が身につくところが学科の魅力ですね。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    1つ目は設計、加工、組立を1人である程度はできるようになったことです。機械工学研究部で後輩と一緒に二足歩行ロボットを作り上げたときは感動しました。2つ目は英語が少し話せるようになったことです。LLCという英語を学べる施設に2年次の夏から通い、内閣府やASJA主催の英語のみを使用するイベントに精力的に参加しています。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    中学生のころから建設機械メーカーで設計や開発に携わりたいと思っているので、今後もその目標に向かって突き進むのみです。いつか海外でも働きたいと思っているので、留学もしたいと考えています。でも今は、新しいことを学んで吸収することが楽しくて仕方ないので、私なりにがむしゃらに研究活動を続けていきたいです。

  • MOKA WAKAMURA
    若村 萌歌
    工学部 電気電子システム工学科 4年次※2023年現在
    出身校:伊丹市立伊丹高等学校

    学科内の全ての研究室説明会に参加したときに、高周波集積システム研究室で体温と気温の温度差で回路を動かすことを目視で確認できたので今の研究分野に興味を持ちました。高校生のときに工学部への進学を考えていたので、総合大学よりも専門性の高い工業大学の方がより専門性の高い実験や研究ができると考え、大阪工業大学への入学を決めました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    電気回路、電磁気学、電子回路など電気全般の基礎知識に加え、半導体やプログラミングについての授業もあります。現在は、外部から得られた電圧を昇圧する回路を検討しています。この学科の魅力は就職に強いことだと感じます。電気の知識があればメーカーはもちろん、建設業界にも行けるので幅広い業界に就職できる可能性があります。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    学力はもちろんですが、友達を大切にする力が1番成長したと感じます。私が大学に入学した当初はコロナ禍 だったこともあり、高校生の時ほど簡単に友達ができませんでした。そんな中で仲良くなった友達と一緒に勉強したり、就職活動の相談をしたりしました。友達がいなかったらここまで私自身成長できていなかったと感じるので、友達には本当に感謝しています。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    私は自動車部品メーカーへの就職が決まっています。入社後は、まずはしっかりと自社製品について理解し、次に製品開発や他部署のことも勉強し、あらゆる視点から問題に気付き解決できるようになりたいです。また、初めての一人暮らしを始めるのでタイムマネジメント能力も身につけ、成長していきたいです。

  • KANAE ICHIMOTO
    市本 夏奈絵
    工学部 都市デザイン工学科 4年次※2023年現在
    出身校:京都教育大学附属高等学校

    車が好きな父の影響で小さなころから車での移動が多かったのですが、窓から道路や橋など街の風景を見るのが好きでした。特に、明石海峡大橋を初めて渡ったときは、橋そのものの大きさや橋から見える綺麗な景色にとても感動しました。そこから橋に興味を持つようになり、自分も設計に関わって、地図に残せる仕事をしたいと考えるようになりました。大学進学時は橋や街づくりに携われる分野を探して、土木系分野である大阪工業大学の都市デザイン工学科への進学を決めました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    座学だけでなく測量学実習や橋の模型作りなど、自分たちの手を動かす実習や実験がたくさん授業の中に組み込まれています。習った知識が社会の現場でどのように使われているのかを知ることができ、また自分で手を動かして経験することで、知識がより記憶に残るように感じます。また、これらの実習はグループで取り組むので、分からないことがあっても友達と相談しながら協力して進めることがきます。実習を通じて仲良くなる友達もたくさんいます。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    知識のないところから設計図を作れるようになったことです。入学後すぐダムや橋など手描きの製図設計の授業や、パソコンで簡単に設計図面を作ることのできるAutoCADというアプリを扱う授業がありました。AutoCADというアプリは、高学年の授業や実習でもたくさん使う機会があり、1年生のうちから実習が多かったのが今に活きています。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    現在、橋梁に興味があり橋梁工学研究室に所属しており、橋梁の維持管理やメンテナンスについての研究をしています。今後は、橋梁だけでなく街なかにあるインフラ構造物の老朽化は進んでいくので、新しい構造 物を建設するだけではなく、今ある構造物をどのように利活用していくのかということも考えて研究していきたいと思っています。大阪工業大学で学んだすべてのことを活かして、社会に出ても頑張っていきたいです。

  • MEGUMI NAKADE
    中出 恵美
    大学院 情報科学研究科 情報科学専攻 博士前期課程 1年次※2023年現在
    出身校:大阪府立大手前高等学校

    高校生の時に、プログラミング無しでゲームが作れるツールと出会いました。そこでゲームを作った時に、面白いなと思ったと同時に、自分でプログラミングもやってみたいと思いました。また、絵を描くことも好きで、コンピュータグラフィックス(CG)に興味がありました。この時、自分の「やってみたい」要素を満たしていたのが、大阪工業大学情報科学部の情報メディア学科でした。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    情報メディア演習(ⅡとⅢ)では、実際に情報技術を使った作品を制作します。個人制作もグループ制作もあるので、良い経験になると同時に、スキルを伸ばすことが出来ます。 研究は、制御焦点理論を活用した運動支援システムに関する研究をしています。制御焦点理論とは、心理学分野で研究が進められている、志向性に関する理論のことです。 情報メディア学科は、情報の中でも目に見える部分を扱う学科なので、イメージしやすいのが魅力の一つだと思います。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    プログラミングは大学に入ってから始めましたが、現在は研究でシステムを設計し、実際に人に使用してもらうこともあります。この時、意図した通りに動くプログラムを書くことはもちろん大切ですが、システムを使用する人の目線に立って「ここはどう見えるか?」を考えることも大切です。大学に入学してから、授業や研究でのシステム制作、映像作品の制作などを経て、客観的に物事を見る力が身に付いたと思います。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    今は大学院に進学して、更に勉強をしています。学部時代より実践的な内容が増え、悩むこともありますが、良い経験になっています。今後も、情報学の勉強を続けていきたいです。また、学会などで自分の研究成果を発表し、他の人と意見を交える機会を大切にしたいです。 将来は、情報の世界に足を踏み入れるきっかけになった「ゲーム制作」に仕事で携わりたいと思っています。そのためにも、人に見せられる作品を作って増やしていきたいです。

  • MAYUKO ASANO
    朝野 眞優子
    大学院 情報科学研究科 情報科学専攻 博士前期課程 2年次※2023年現在
    出身校:兵庫県立尼崎小田高等学校

    マルチエージェントシミュレーションの分野を研究しています。その分野に興味を持った理由は、災害や日常の出来事をシミュレーションすることで、人々がよりよく、安全に過ごせる環境を提案できると知ったからです。大阪工業大学への進学を決めた理由は、1年次から実践的な授業があるカリキュラムで楽しく、アクティブに勉強できるのではないかと考えたからです。また、高校時代に研究室を調べ、興味のある研究室のある大学を探していたところ、当時興味のあったCGやVRの分野において大阪工業大学がぴったり当てはまりました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    私が所属していた情報メディア学科では、他の学科よりも人間に近い部分の勉強が多いです。例えば、画像や音声、これらはシステムにおいて人間の視覚や聴覚を刺激します。これらについて勉強することで、人間の感覚のことも考慮したシステム開発ができるようになるのが情報メディア学科の魅力であると考えています。 現在、私が所属している研究室は情報知能学科の研究室ですが、このように学科の枠を超えて研究に取り組むことができるのも、情報科学部の魅力だと感じています。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    大学入学前と比較して、チャレンジ精神や行動力がより備わったと感じます。 高校では、先生が勧めてくれたイベントや授業関係のイベントに受け身で参加していました。しかし、大学ではそのようにはいかず、自分から行動しないと世界が広がらないことに気づきました。 学部時代から、興味を持ったプロジェクトには必ず参加するようにし、「とりあえずやってみる!」精神で行動をしました。 今では、「とりあえずやってみる」は当たり前のことになり、研究でも活きています。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    人の役に立つ!が一番の目標です。 就職先もそれを軸に決定しました。大学で培った技術を活かして活躍していきたいと考えています。

  • AKIYO HAYASHI
    林 章世
    大学院 工学研究科 化学・環境・生命工学専攻 応用化学コース 博士前期課程 1年次※2023年現在
    出身校:大阪府立刀根山高等学校

    関西圏で化学を学べる大学かつ、留学等の国際交流で単位申請できるところを探しており、施設が綺麗だったので受験しました。基礎から学べる授業構成が魅力的でした。研究分野につては、無機合成より有機合成がしたいと思っていました。分子量の大きい複雑な分子に魅力を感じました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    さまざまな分子間相互作用を用いた化合物の合成を行なっています。既知合成であっても、実験操作の改善を考え、高収率で得られると嬉しいです。新しく挑戦する実験では、うまくいかないところ、なぜそうなったのかなど、担当教授や学生同士で意見交換し、理解を深めています。自分で行ったことが顕著に結果として得られるので、とてもやりがいを感じます。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    意欲的になったと思います。様々な学外活動に参加してきました。知らない人しかいない環境で、一から人間関係を確立し、意思疎通するためにも、自分から発言するようになったと思います。最初に発言することはとても勇気のいることですが、自分が発言することでみんなが発言しやすくなり、良い雰囲気になることが多いので意識しています。他にもLLC(Language Learning Center)で学生スタッフをしており、留学生との交流が多いので、英語でのコミュニケーション能力がつきました。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    今後は新しい研究テーマに踏み込むので、不安なことだらけですが、自分の研究テーマの論文が出せたらいいなと思っています。研究室一丸となって研究に没頭したいです。また、海外研究支援プログラムを利用し、約2か月アメリカに留学して研究を行います。

  • MIKU OSO
    尾曽 未空
    工学部 都市デザイン工学科 4年次※2023年現在
    出身校:私立常翔学園高等学校

    高校生の頃の西日本豪雨により、河川敷が雨で浸水したことをきっかけに、堤防の大切さを知りました。そこから土木分野を視野に入れ始めました。体験型のイベントや、オープンキャンパスなどで、自分の志望先を可視化し、大阪工業大学を志望しました。志望校決定の際には思っていた学科とは違っていた、というミスマッチが起きないよう調査することも大切です。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    都市デザイン工学科は、言い換えれば土木学科です。構造力学、水理学、土質力学などの三力学と呼ばれるものから、計画や景観、空間デザイン学など、力学だけでなく、計画等も学ぶことが出来ます。現在研究で取り組んでいるものは、擁壁の耐震の解析です。耐震の解析が進むと、実用される可能性があります。地図に残る、インフラなどの大規模な構造物に興味があれば、ぜひ候補に入れてみてほしいです。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    私が入学してから、一番成長したと感じることは、社交性です。高校生まではグループワークはあまりなく、他者と何かを成し遂げたという経験は少なかったのですが、測量実習や、新規道路計画等のグループワークで話したことのない人とも関わる機会があるので、自然と内気で話せない自分から少しずつ成長できました。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    今後の目標は、公務員として社会貢献する事です。就活も終了し、本格的に卒業研究を始めたばかりですが、この擁壁の耐震の解析をこれから実際に活用することができればと考えています。そういった社会基盤を形成できるように、自分の専門だけでなく、土木職の公務員として様々な社会貢献を目指したいと考えています。

  • RIN TANIGUCHI
    谷口 凜
    工学部 電子情報システム工学科 4年次※2023年現在
    出身校:奈良市立一条高等学校

    もともと音響機器に興味があったため、ハードウェアとソフトウェアの両面が学べる大阪工業大学への進学を決めました。大学に在学している中で、自分自身が音響のどの部分に興味があったのかを突き詰めて考えたところ「空間を認識する」という部分にスポットが当てられたため現在は少し別の分野にはなりますが、通信機器を用いて位置を推定する研究をしています。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    電子情報システム工学科では、実験やPBL(課題解決型学習)という授業で、自分の興味があるテーマを選択して学べるチャンスが1年から3年の後期に設定されています。1年生の時のPBLでは自分が作りたいものを自由に作ることができるのですが、実際に新しい楽器をつくってみようとチャレンジできたのはこの学科ならではだと感じます。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    高校生のころの自分とはっきり違うなと感じることは、しっかり計画を立てられるようになったことかなと思います。大学では1人で行う課題などもありますが、少人数のグループで作業をする、一つのものをつくるという課題も与えられるため、まわりの様子も見ながら最終的にどこまでやるのかどこまでできるのかを常に逆算してから行動するようになりました。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    今後のイメージはあまり明確ではありませんが、大学に入って気づいたこととして、知識を深めて行くにつれて興味のあることが変わったり、今までの経験からこの知識とこの知識を生かしてまた別のことをするということもできたりするので余白を残すようにしています。まずは5年程ネットワークやサーバーについての勉強、仕事をしていこうかなと思います。

  • AYUNA OKAMOTO
    岡本 朱佑菜
    大学院 工学研究科 化学・環境・生命工学専攻 応用化学コース 博士前期課程 2年次※2023年現在
    出身校:奈良市立一条高等学校

    化学に興味を持ったのは高校生のときです。身の回りのすべてのものが、目に見えない小さな原子からなることを不思議に思ったのがきっかけでした。また、高校で外国語を中心に学んでいたこともあり、国際交流に関する支援が手厚いことが、大阪工業大学への進学を決めた理由となりました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    現在取り組んでいる研究は、複数の分子が直接の結合を介さずに安定化した「超分子」に関するものです。安定性や機能性、合成方法など、たくさんの要素を考慮しながら、自分の手で分子をつくりあげていく点に魅力を感じています。分子の合成は簡単ではありませんが、その分、目的のものが合成できた時の喜びは大きいです。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    以前は人見知りで、人前で何かを話したり、自分の意見を述べたりすることがとても苦手でした。しかし、研究を行うようになってから何度も自分の考えを述べる機会があり、気づけば発表することが苦痛ではなくなっていました。物怖じせずに意見を述べることができるようになり、自分の世界が広がったと感じています。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    いつも目の前のことに一生懸命取り組もうと心掛けています。まずは修了まで、責任をもって自分の研究を進めていきたいと思います。また、国際交流にも積極的に参加して、大阪工業大学でしかできないことを目一杯経験したいです。

  • EMIKA HISAMATSU
    久松 笑華
    工学部 環境工学科 4年次※2023年現在
    出身校:香川県立香川中央高等学校

    小さい頃、よく山や川に連れて行ってもらったり、ダムや水処理場へ見学に行ったりして水や生き物、植物など自然がある場所が大好きでした。テレビのニュースや特集番組でマイクロプラスチックの問題や台風、ゲリラ豪雨による全国各地の被害を見て、もっと環境問題について知りたいと思ったことをきっかけに環境系の分野に興味を持ちました。その中でも特に興味があった水分野の研究室が環境工学科には複数あり、水処理の研究が盛んだと感じたことが大阪工業大学への進学の決め手になりました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    座学だけでなく実験やフィールドワークもあります。例えば、隣接する淀川河川敷の植生調査をしに植物を採取し、花や葉、根などの特徴から図鑑を用いて植物名を特定するなど環境工学科ならではの授業もあります。私は現在、水代謝システム研究室に所属し、水道事業の問題解決につながる研究をしています。環境工学科では再生可能エネルギーや上下水システム、ごみ処理場から出る排ガスの問題、微生物の利活用や、施設の設計図の書き方・CADの使い方に至るまで幅広く環境分野について授業で学べます。将来の目標がはっきりしてなくても在学中にきっと自分の興味のある分野が見つけられると思います。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    どのようなことにも前向きに取り組むことが出来るようになりました。もともと臆病な性格で環境の変化を恐れて入学前はあまり挑戦をしてきませんでした。しかし、大学に入学し、自分次第で大学生活が変わると考えてからは、何事にも前向きに挑戦するようになりました。学祭の実行委員会に入り、ひとつの学園祭をみんなで協力しながら作り上げていく経験をしました。また、教育・福祉の分野にも興味があった事から発達障がいのある子供たちの支援が出来る場所に思い切って応募して、毎日子供たちの成長を感じながら楽しくアルバイトができ、充実した学生生活を送ることが出来ています。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    大学卒業後は地元の水処理プラントメーカーへの就職が決まっています。水は普段生活をしていく中で欠かせないものですが、近年、温暖化が原因で大雨などの異常気象が年々増加しており、これらの気候変動が水資源へ影響を与えていくと予測されています。私は人々のライフラインである水を絶やすことなく、水という視点から社会に貢献するエンジニアになりたいです。

  • KATSUKI KITAMOTO
    北本 桂季
    知的財産学部 知的財産学科 2年次※2023年現在
    出身校:兵庫県立高砂南高等学校

    今はゼミ内で「本」に関連する活動を行っているため、それに関連するものを研究テーマにしようと考えています。 大阪工業大学への進学を決めた理由は、高校の担任に「弁理士」の存在を教えていただき、自分で調べていくうちに弁理士に魅力を感じたため入学を決めました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    知的財産学部の魅力は、知的財産に関連する法律を学べることももちろんですが、実際に弁理士が行っているような活動を大学時代に経験できることが魅力だと感じています。また、大手企業で知的財産の業務をしていた先生や、弁理士としての仕事の経験がある先生が多く在職されているため、実際の仕事内容や現場の様子を知ることができることも魅力だと感じています。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    高校時代は人見知りでコミュニケーションを取ることは苦手でしたが、自分の意見を話す場が多くあるため、自己発信力が上がったと感じています。また、自分から動いて何かに挑戦することも苦手でしたが、高校とは違いすべて自分で決めて動くことが多くなったため、主体性が身につき、何事にも挑戦するようになったと感じています。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    「知的財産技能検定」の2級またはそれ以上のレベルの資格を取りたいです。また、ゼミの活動を通してやってみたいことが増えたため、それを自分の中で整理して、将来何がしたいかを具体的にイメージできるようになりたいです。

  • MEGUMI HIGUCHI
    樋口 恵実
    大学院 工学研究科 化学・環境・生命工学専攻 生命工学コース 博士前期課程 2年次※2023年現在
    出身校:尼崎市立尼崎高等学校

    もともと高校で生物を選択し、生命工学科に親近感を持ち大阪工業大学への進学を決めました。当時は強く関心を持った分野がない状態で入学を決めましたが勉強していくうちに医療というものにかなり魅力を感じるようになり、現在では医療現場で使う手術器具に関する研究を行っています。この実験では実用性が高いことから実際の医療現場での使用を想定した評価方法を用いていて医療に関わっていると感じられたところが興味をもった大きな理由になるかなと思います。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    授業に関しては様々な経歴の先生がいらっしゃるので物理、生物、化学の全てを学ぶことができます。授業内で発表することも他の学科より多いと感じます。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    行動力が大きく成長したところだと思います。何事にもとりあえずやってみようと思って行動したことでリーダーシップや課題解決力も身についたと思います。行動してよかったと思える一番の経験は海外への挑戦です。学校に費用も一部負担していただいたこともあって大学2年生では国際交流で台湾へ、大学院1年生では研究留学でアメリカへ行かせていただきました。このことで考え方と英語への捉え方が大きく変わったと思います。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    医療機器のメーカーへの就職が決定したのでそこで自分が担当した製品で人の命を救いたいということが当面の目標です。医療機器では法律の関係上、他の機関の承認を得る必要があるのですが、そういった法律関係や海外向けに販売するための英語を使う部署にもいずれ挑戦してみたいです。そういった様々な経験を経て今まで周りの方にしていただいたように、自分よりも若い世代の目標や支えになってもらえるような存在になりたいです。

  • MARIMO YANAGIMACHI
    栁坊 まりも
    ロボティクス&デザイン工学部 空間デザイン学科 3年次※2023年現在
    出身校:神戸市立科学技術高校

    元々工業高校で建築分野を専攻していたため、大阪工業大学への興味はそのころからありました。就職率の高さと、デザイン分野の学修範囲が広そうに感じたことが興味を持ったきっかけです。当時、オンライン参加のオープンキャンパスで、先生と一対一でお話をさせていただいて、大阪工業大学はやりたいと思ったことをとことん取り組むことができるように感じたことと、そのための設備や環境が充実していることが進学の決め手になりました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    一人ひとりがやりたいデザインを納得のいくまで学べるところや、技術や知識不足でも先生たちが全力で力を貸してくれるところです。また、そのための基礎的な部分もカリキュラムの中でしっかりと学べるところも良いと感じます。そのうえで自分が取り組みたいことを深掘りしていくことができます。また、私は子供向け玩具を見るのが好きなので、それを作ることもやってみたいし、化粧品のパッケージデザインにも挑戦してみたいと思っています。異なる分野ですが、空間デザイン学科ではどちらも取り組める環境が整っていることも魅力だと感じています。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    何事にも前向きになりました。やってみたいと感じたことに対して、「でも大変そう」「めんどくさいかもな」から「挑戦してみよう」「楽しそう」という思考に変わりました。時間とお金と労力をかけることはものづくりにおいて重要なことであり、私を悩ませる事柄だと思っていましたが、本当にやりたいと感じたことに対してはその三点を割けるようになれました。時間とお金と労力を使った分、やっぱり頑張って取り組んだことだし、自分をほめてあげたくなるようになりました。昔から悩みの一つであった自己肯定感の低さが、大阪工業大学に入って少し高くなりました。デザインスキルや知識といった話ではないけれども、私が一番成長したなと感じることです。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    今はやってみたいことが多すぎるので、時間のある限りできる範囲まで取り組みたいです。まずはコンペに自分の作品を出してみたいと考えています。自分の作品を見せるのは今まで授業内だけだったので、今度は全く知らない方に見せるものを作ってみたいです。3年生なので、そろそろ就職についても考えだしています。まだ自分が進みたい路線が決まっていないため、コンペに積極的に参加したり、先生に相談してみたりと、今ある環境を使って納得のいく就職活動をすることを目標としています。

  • AYANE HONDA
    本多 彩音
    ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科 3年次※2023年現在
    出身校:神戸市立科学技術高等学校

    幼い頃からモノを作ることに興味があり、工業高校の機械科に入学しました。ロボット分野に興味を持ったきっかけは、高校の課題研究「電子ピアノ」を作成したことです。自分が設計からプログラミングを行ったものが動く事に感動したことを今でも鮮明に覚えています。最新の技術やトレンドを積極的に取り入れ、設計や制御などロボットを作る上で必要な学問を基礎から実践まで行うことができる大学だと感じたため入学を決めました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    現在、「災害時は災害探索ができ、通常時は運送用ロボットの6脚ロボット」の開発を行っています。運送用ロボットは、「ものづくり思考実践演習」という3年生の授業内で開発を行っています。私は、操作用のアプリケーションを1人で開発しています。一人ひとりに担当部分があり、実践的にロボット開発ができる授業となっています。ロボット工学科は、頑張る学生へのサポートが厚く、教授との距離が近いため、自分の実力を大きく伸ばせる学科だと思います。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    一番成長した部分は、「自主性と忍耐力」です。私は入学当初、大宮キャンパスにはロボットプロジェクトがあるのに、梅田キャンパスには課外活動の団体がないことに疑問を抱いていました。そこで、ロボットを作りたい学生を募り、梅田ロボットプログラミング部を設立しました。レスキューロボコンに出場しましたが、決して簡単ではありませんでした。私はロボットの設計を担当しましたが、設計の欠陥を何度も修正し、最後は完成させることができました。このことから、自ら学ぶ自主性とコツコツ努力して作り上げる忍耐力が付いたと思います。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    現在、他大学とのロボットの共同開発のお話があります。学内の活動にとどまらず、学外でのロボットに関する活動を広げて行きたいと考えています。自分自身の目標は、「発想力」を伸ばすこと、そのためにパテントコンテストへも挑戦する予定です。このように新たなことに挑戦し続け、知らない世界を知る努力を惜しむことなく実行し続けることで、自分のアイデアの箱やアンテナを増やしていきたいと思います。

  • SAKURA TAKAHASHI
    髙橋 櫻
    ロボティクス&デザイン工学部 システムデザイン工学科 4年次※2023年現在
    出身校:和歌山県立向陽高等学校

    オープンキャンパスで説明されていた授業形態や授業内容に興味を持ったこと。自宅から通える範囲内の理系の大学で、私学でありながら学費が比較的安価であること。梅田キャンパスがUSJに近いことが進学を決めた理由です。もちろん学びたいことが私に合っていると感じたから決めたのですが、やはり好きな場所が近くにあるということも進路を決める上で無視できないものではありました。

  • 所属学科、研究の魅力は?

    システムデザイン工学科は、具体的に何をしているのか説明するのが難しい学科です。プログラミングはもちろんですが、それと同じくらいプロダクトデザインも学びますし、ロボットづくりに必要な知識も学びます。幅広く学ぶことができる学科なので、プログラミングもしたいけれどロボット作りもしてみたいという私の欲求を叶えてくれるのがこの学科の魅力だと感じています。

  • 入学前と比べて成長したと感じることは?

    一番成長したと思えるのは協調性です。高校時代は本当に部活にだけ励み、文化祭のようなクラス一丸となる行事、普段のグループワークに参加することが得意ではありませんでした。しかし3学科混合で行われるグループワーク授業等で自分だけではできないことが多くあること、また、自分から発信していかないとどんどん学ぶ機会が減ってしまうことを知り、人と協力して活動することができるようになりました。

  • 今後の目標やイメージを教えてください。

    今後の目標は、今取り組んでいる研究についてなるべく詰められるところを詰め、本当にやりたいと思っている内容を大学院進学後にすぐにでも取り掛かれるようにすることです。現段階で進捗は一割にも満たないのですが、なるべく早く自分があるべきだと感じたものをこの世に生み出すことができたらいいなと思います。

※登場学生の所属・年次は取材時のものになります。