OIT OB・OG VOICE

中西 駿さん
OB・OG VOICE
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中西 駿さん
2018年 ロボティクス&デザイン工学部 空間デザイン学科 卒業

コクヨ株式会社 ワークプレイス事業本部 エンジニアリング本部
関西SE部 関西SE2グループ

デザイン×ビジネスの観点から
高めた想像力と創造力で
お客様に寄り添った提案を

正解のない問いに向き合う中で想像力と創造力が培われた

インテリアや建築に興味があり、空間デザイン学科への進学を決めました。生活用品や家電製品などに興味が出てきたため、3年次からはプロダクトデザインコースへ。正解のない問題に対して、デザインで解決を試みるなど、創造的な授業が数多くあったことが印象に残っています。例えば、「造形演習」で出された課題は「段ボールでできた、人を支えるもの」。あえて漠然とした課題で、既成概念を取り除いたモノの形について考えさせられるデザイン系学問ならではの演習です。この演習では、4、5人で1グループとなり、企画から構造、制作まで一から考えていきます。授業を通して想像力と創造力が培われたほか、同級生の意見や制作物からも刺激を受けました。
何事も全力でやり切ることを重視していた私は、フットサル部やアルバイトにも全力投球。たくさんの課題をこなすために、時間の使い方を工夫しながらメリハリをつけ、学業とさまざまなことを両立しようと挑戦する中で、大きく成長できたと感じます。

デザイン×ビジネスの観点からキッチンカーをプロデュース

卒業研究では、同級生と2人で、ラーメン屋の出前用キッチンカーをプロデュース。空間デザイン学科の先輩である店長と綿密なやり取りを重ね、車種の選定やデザインから、各種イベントにおける売上向上策の検討、実店舗のPRまでを通して行いました。当初は、共同研究者である同級生との足並みを揃えるのに苦労しましたが、互いの得意分野を生かして作業を分担。人と話すのが好きだった私は、対外的なやり取りや交渉を担当。店長をはじめ、さまざまな外部の方とのやり取りを通して、お客様と密にコミュニケーションを取ることの大切さを体感しました。実際に完成したキッチンカーはいくつものイベント出展に使用され、イベントのたびに得た成果や改善点を踏まえて人の導線を検討し、待ち時間にも楽しめるよう外装を工夫するなど、売上アップを目指してあの手この手で尽力した経験は、現在の業務にも活かされています。

過ごしやすいオフィスづくりのためお客様に寄り添う

現在はオフィス家具メーカーに勤務し、お客様の要望に合わせて内装工事の内容提案を行っています。クライアントは主に企業。どのようなオフィスを作りたいのか、営業を通してヒアリングし、要望や予算に合わせたインテリアをご提案。机やいすの一つに至るまで検討し、選定します。時には、「重厚感を出すなら、机の色は濃い方がお勧めです」など、お客様の真の要望をくみ取り、専門的な目線から、より理想のオフィスに適したインテリアを提案することも。心から喜んでいただけたときは、とてもやりがいを感じます。また、頻繁に工事へ立ち会うため、業種・企業規模ごとなど、さまざまな観点から傾向の推測をする機会も多数。卒業研究で、イベントの成果を踏まえて今後の方針を立てた経験が役立っています。

空間デザイン学科で自身の可能性をとことん広げてほしい

大学時代から心がけていたのは、やりたいことに積極的に挑戦すること。今の自分があるのは、何に対しても、自分のペースでとことん取り組んできたからです。空間デザイン学科には、空間はもちろん、建築やインテリア、プロダクトなどさまざまな分野の学びを深められる環境が揃っています。何かやってみたいことがある人も、まだ決めかねている人も、空間デザイン学科で自分の可能性を探してみませんか。
私自身も可能性を広げている途中。今後は営業に転身し、お客様と直接コミュニケーションを取り、一から案件を生み出していくのが目標です。現在の業務の経験も活かしつつ、クライアントに寄り添った、より創造的なご提案をしたいと考えています。

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