OIT OB・OG VOICE

西澤 幸佑さん
OB・OG VOICE
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西澤 幸佑さん
2013年 情報科学部 コンピュータ科学科 卒業
※現 情報知能学科

住友電工システムソリューション株式会社
コネクティッド事業部 運用技術課
※現所属 ソフトウェア開発第2センター システム開発2部 開発1課

チームリーダーとして
クラウドサービスの保守・管理
目的のためにゼロから調べ、
試行錯誤を繰り返して学んできた

ソフトだけでなくハードも学習

高校時代から家電やパソコンなど新しいものが好きで、情報系の学びができる大学を探していました。そんななかで見つけた大阪工業大学は情報系専門の学部があるうえに就職にも強いことを知り、入学を決意。プログラミングなどソフトウエアの学びに加え、ハードウエアについて学べることも魅力的でした。高校時代にBASICやC言語を勉強してはいたのですが、本格的に学んだのは大学に入学してから。周りにも一からプログラミングを学んでいる学生も多く、1年生が終わる頃には私も含めて皆、一定のレベルに成長していました。また、プロセッサの設計やCPUの仕組みなども学修。もともと好きだったパソコンの頭脳部分に関わる学びだったため、とても興味深く学べました。

回路の高性能化に向けた研究に取り組む

デジタル回路設計の授業で、Verilogというハードウエア記述言語を設計したことが印象に残っています。それまでプログラム言語はソフトウエアを動かすものだというイメージだったのですが、デジタル回路を動かすための言語の存在を初めて知りました。研究室での研究テーマはセンスアンプ回路の設計。微弱な信号の強弱を読み取り、増幅させるための回路の設計に取り組んでいました。他の研究室生とは少し扱うものが違うテーマだったため、1人で情報収集し、教授のアドバイスを受けながら研究を進めました。またLTspiceという回路シミュレーションツールを設計に初めて使ったため、そこでも苦労しましたが、そうした状況でも一から学び、結果を出すという姿勢を身につけることができました。4年間を振り返ると、大学入学、研究室所属、など常に初めての経験で試行錯誤することが多く、その経験達のおかげで大きく成長できたと実感しています。

チームリーダーとしてクラウドを保守管理

学業以外では学園祭(北山祭)の実行委員として活動し、パンフレットを制作する部門のリーダーに。他部門の学生と連携を図ったり、印刷会社との交渉を担当したりしました。もともとは人との会話が苦手なほうだったのですが、この経験でかなり成長しました。現在の業務では、お客様とやり取りをすることもあり、実行委員の経験で培ったものが、今に活きていると思います。業務としては顧客向けに、アマゾンのクラウドサービス「AWS」上で構築しているシステム全般を運用保守しています。日々の稼働状況の監視や障害対応に加え、現状の性能や費用に関しての改善提案、AWSのアップデートやメンテナンス対応も実施。今はプロジェクトリーダーとして、チームを取りまとめる立場です。

知らないことをゼロから学ぶ姿勢

クラウドに障害が発生したときはソフトウエアの動作の確認も行うため、大学で学んだプログラミングの知識が役立ちます。また環境構築の際はネットワーク設定も行うので、授業で学んだ知識を応用しています。また、大学では研究のために、まったく知識のない状態から各種ツールの使い方を覚える機会が数多くありました。現在の業務でも知らない技術やサービスに出会うたび、自分で調べたり、開発用の環境で試したりを繰り返しています。目的のために自ら調べる姿勢、試行錯誤を繰り返す姿勢は大学の研究で培ったものです。業務で取り扱うクラウドサービス「AWS」に関する知識をさらに増やし、まだ知らないサービスをどんどん活用してシステムを改善していくことが、現在の目標です。

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