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河岸 柚帆さん
OB・OG VOICE
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河岸 柚帆さん
2017年 情報科学部 情報システム学科 卒業

富士通Japan株式会社 ヘルスケアデリバリー本部
第五ヘルスケアデリバリー事業部 第二システム部

最適な提案で医療・介護の現場に革新を
システムの力を駆使し
人々の健康に貢献していく

あらゆる分野で求められるシステムエンジニアに憧れて

システムエンジニアを目指し始めたのは高校生の頃。どんな業種でも活躍できるスペシャリストだと知り、憧れを抱いたことがきっかけです。大阪工業大学は、多数のシステムエンジニアを輩出している実績、就職に強いという評判に魅力を感じて入学。3年次からは入学前より興味のあった研究室に所属し、そこでの経験が就職先の選択につながりました。現在は医療業界に関わるシステムを作る部署で、システム面から医療現場をサポートする仕事に携わっています。

最適なシステム提案でお客様の課題を解決

富士通Japan株式会社はヘルスケア事業領域における電子カルテシステムのパイオニアです。入社の決め手となったのは、大きな病院だけでなく町の診療所へのシステム導入・サポートにも積極的で、暮らしに近い医療の現場に寄与している点に惹かれたからです。入社してすぐはシステム開発業務で経験を積み、今はお客様である病院に電子カルテシステムを導入する際の全体管理、保守管理を担当しています。導入前にはお客様と打ち合わせを行い、業務にあわせたシステム設計や運用方法をご提案するのですが、大学時代にシステムを基礎から徹底して学んだおかげで柔軟な対応ができている実感があります。お客様から導入して良かった、業務の課題が改善したという声をいただいた時には大きなやりがいを感じます。

専門知識+αの学びが社会で活躍する武器に

振り返ってみれば、情報システム学科は充実した学びの場でした。例えば同学部他学科の授業も選択可能で、システムに隣接する幅広い知識を身につけることができました。私の場合、ネットワークやメディア領域を学んだことが仕事の幅を広げる武器となっています。また教授と学生間の距離が近く、質問・相談しやすい環境だったので、興味を持ったことに積極的にチャレンジする姿勢が身につきました。発表の機会やグループワークが多く、専門知識だけでなく対話力やプレゼンテーション能力も養えたと感じます。
3年次から研究室に所属し、卒業研究では介護支援アプリを作成しました。顔認証システムを利用し、要介護者がベッドから落ちそうになったり布団がずれたりした際に、介護者のスマートフォンに通知が届き、状況を動画で確認できるというものです。研究室の卒業生が開発していた既存のアプリをアップデートし、スマートフォンとの連携システムを搭載して作成しました。特に苦労したのが顔認証プログラムと位置関係を制御するプログラムで、試行錯誤を重ね完成までたどり着けた時は達成感に満たされました。自宅介護中の家族や友人に試用してもらい、「介護がラクになりそう」「安心感がある」と言ってもらえた経験は、私がシステムで医療・介護の役に立つ喜びを実感した原点です。

地域医療の活性化に貢献したい

大阪工業大学には、情報システムにかかわる豊富な知識と経験を基礎から修得できる環境があります。さまざまな刺激を受ける中、きっと自分の理想とするエンジニア像へと近付けるはず。ぜひ、明るい未来を思い描きながら積極的に学び続けてほしいです。
私自身の今後の目標は、診療所や介護施設と病院をつなぐ地域医療の分野で活躍すること。最近、所属部署で新規事業が立ち上がったのですが、地域医療は大変興味のある分野で、大学時代の研究が生かせるシーンも出てくるだろうと期待しています。今の仕事を頑張りつつ新規事業にも積極的に参加し、さらに活躍できる技術者を目指します。

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