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川上村での取り組み

旧川上東小学校リノベーション

廃校になった小学校をリノベーション
地域に愛され、子どもたちの思い出が詰まった
小学校に新しい息吹を

(2010~2013年度)

本学学生により、旧川上東小学校のリノベーションが行われました。
これは、廃校になった小学校を本学学生や環境学習などで村を訪れる方々が宿泊できるようセミナーハウスとして生まれ変わらせるもので、改修プランの策定から実際の施工に至るまで、学生が主体となり取り組みました。

※リノベーションとは、既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり、価値を高めたりすることを意味します。

旧川上東小学校

第4期リノベーション(建築学科)

 2013年8月16日~22日、大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程1・2年次生と工学部建築学科1・3年次生の計18人が、本学と連携協定を締結している奈良県川上村の源流分校(旧川上東小学校)でリノベーション合宿を実施しました。

 この活動は、同村の廃校になった小学校をリノベーションし、本学学生や環境学習などで村を訪れる方々に利用していただける空間にしようという取り組みで、今回で4期目の活動になります。

 学生たちは、厳しい暑さにも負けず早朝から日没まで熱心に製作に取り組み、高年次生が後輩にアドバイスするなど連携して進めました。また、学部1年次生もやる気にあふれ、受け身でなく能動的に動く姿が多く見られました。条件・時間も限られていましたが、一人ひとりの頑張りと強いチームワークにより、無事にリノベーションを終えることができました。

 今回は、グラウンドの休憩用ウッドデッキテラス増設と校長室の改修を行いました。

 ウッドデッキテラスは、第2期リノベーションで製作したものが地元の方々から好評で、新たな増設依頼を受けました。今回はそのご依頼に応えて計画を実施しました。源流分校の周辺は、桜の名所としても知られており、ウッドデッキテラスの両端にも桜の巨木があります。春には居心地の良い花見台として多くの皆さんに利用していただいています。今回の新作は、旧作とも調和し桜の木の下に気持ちのよい日陰テラスが完成しました。

 校長室は、ワークスペース付き会議室に改修し、さまざまな人数での会議に対応できるよう、杉の角材の連続で構成された大きな椅子とともに移動可能な机と椅子を配置しました。壁や天井を角材で覆うことで部屋全体の調和を図り、校長室は同村の特産である吉野杉の暖かみが伝わる空間に生まれ変わりました。今後は、地元の集会等に活用されるほか、管理人の作業拠点としても利用されます。

 両作品とも、地域住民の方々に広く利用していただけることが期待されます。

リノベーション作業の様子

リノベーション作業の様子

ウッドデッキテラス拡張プロジェクトの作品

ウッドデッキテラス拡張プロジェクトの作品

校長室リノベーションプロジェクトの作品

校長室リノベーションプロジェクトの作品

プロジェクトメンバーでの集合写真

プロジェクトメンバーでの集合写真

手際よく作業を進めるメンバーたち

手際よく作業を進めるメンバーたち

第3期リノベーション(空間デザイン学科)

 2012年8月26日~31日、大学院工学研究科空間デザイン学専攻博士前期課程2年次生と、工学部空間デザイン学科の3年次生~4年次生の計27人が、奈良県川上村の旧川上東小学校でリノベーション合宿を実施しました。学生たちは学科の専門分野の1つである「プロダクトデザイン」の専門性を生かし、同村の特産である吉野杉を使って家具を製作し、宿泊機能に加えてゼミや諸活動などにも利用できる空間に改修を行いました。

 大学院生が中心となって事前に構法計画や工程計画などを入念に準備したこともあり、作業は順調に進みました。束と大引きを梯子状に組んだ床下地フレームを設置することで工期の短縮を図ったほか、プロダクトデザイン研究室の学生は家具製作、建築系の研究室の学生は床製作と作業グループを分け、効率良く改修を行いました。また、ゼミや大人数での利用を想定した空間への改修であることから、みんなでテーブルを囲んで食事をしたり、ゼミでのミーティングなどができるように中央に大テーブルを設置し、加えて窓側には、小学校の周囲を囲む杉林を臨む作業デスクを備えました。中央の大テーブルには、素材の肌触りなどを利用者の方々に感じていただけるよう、厚みのある無垢材を用いました。順調に作業が進んだこともあり、合宿最終日の31日には、大テーブルの照明シェードを川上村の割り箸を使って作ることにも挑戦しました。照明は当初、はだか電球を予定していましたが、完成したテーブルに実際に座った際の明るさから「シェードがあったほうがいいのでは」という意見が出され、「それなら川上村産の割り箸を使ってシェードを作ろう」ということになりました。

 合宿中には同村役場の方々も見学に来られ、地元の方ながら吉野杉の美しさを改めて感じていただけた様子でした。プロダクトデザイン研究室で学ぶ博士前期課程2年次生の高野宏規君は「大阪工大の学生はもちろん、地域の方々や環境学習で村を訪れる方々が吉野杉の心地良さを肌で感じながらこの空間を利用していただければ嬉しいです。僕たちも今後修士論文を仕上げる際には、この空間で集中して取り組みたいと思います」と話してくれました。

 この活動は、本学が連携協定を締結している同村の廃校になった小学校をリノベーションし、本学学生や環境学習などで村を訪れる方々に利用していただける空間にしようという取り組みです。今年で3期目の活動になり、8月中旬に先行して実施した建築学科と合わせ、計6教室を宿泊可能な空間にリノベーションしています。

梯子状の床下地フレームを設置する学生たち

梯子状の床下地フレームを設置する学生たち

中央には大テーブルを設置

中央には大テーブルを設置

川上村産の割り箸を使ったランプシェード

川上村産の割り箸を使ったランプシェード

リノベーションが完成した空間で

リノベーションが完成した空間で

リノベーションを終えた教室

リノベーションを終えた教室

第3期リノベーション(建築学科)

 2012年8月17日~21日、大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程1年次生6人と、工学部建築学科の1年次生~3年次生11人が奈良県川上村の旧川上東小学校でリノベーション合宿を実施しました。期間中は大学院生と学部生がパートナーを組み、「学びの輪」と「うつろうあずまや」をテーマにした2教室の改修を行いました。

 「学びの輪」は「5つの円からいろんな行為が広がるように」と床面や天井に5つの円形をデザインしました。これらの円は床と天井で凹凸関係になっており、空間を立体的に広げることをめざしています。天井部分に改修を加えたのは今回が初めての経験ということもあり、設計を担当した大学院生は「天井の施工は実際に天井を開けてみて初めて分かる要素も多く、予定していたよりも作業が難航しました。天井と床でチームを分けて効率よく作業を進め、何とか完成を迎えることができました」と感想を聞かせてくれました。

 「うつろうあずまや」は、机や椅子を目的に合わせて移動させてさまざまな空間を作り出す「小学校の教室らしさ」を大切にしたプランです。教室内に可動式の東屋を設け、寝る、着替える、談笑するなど用途に合わせて東屋を動かしてさまざまな領域を作ることで、教室内に新たな空間を創出するというものです。

 合宿の後半になると早朝から作業を開始し、寝る時間を惜しんで夜中まで作業を進めるチームも見られました。設計図の上では簡単そうに見える作業も、いざ始めて見ると試行錯誤の連続でなかなか思うように進みませんでしたが、地元の大工さんや教員に指導をいただきながら徐々にチームワークを発揮して無事に2教室が生まれ変わりました。川上村役場の方々からは「これまでの教室とはまた違っておもしろい空間ができました。廃校の小学校に新たな魅力が加わって嬉しいですね」との声が聞かれました。

 この活動は、本学が連携協定を締結している同村の廃校になった小学校をリノベーションし、本学学生や環境学習などで村を訪れる方々に利用していただける空間にしようという取り組みで、今年で3期目の活動になります。建築学科と空間デザイン学科の学生たちがこれまでに3教室を宿泊可能な空間にリノベーションしたほか、グラウンドには休憩用ウッドデッキテラスを製作しています。

リノベーション作業の様子

リノベーション作業の様子

リノベーション作業の様子

リノベーション作業の様子

作業は深夜まで続きました

作業は深夜まで続きました

「学びの輪」

「学びの輪」

「うつろうあずまや」

「うつろうあずまや」

第2期リノベーション(空間デザイン学科)

 2011年9月~10月にかけて、大学院工学研究科博士前期課程空間デザイン学専攻1・2年次生、工学部空間デザイン学科3・4年次生あわせて約20人が教室のリノベーション作業に取り組みました。台風12号の影響により、9月の作業が中断するという想定外の事態も発生しましたが、 10月上旬に無事憩いの空間が完成しました。

 このリノベーションは2010年の秋に学生たちがプレゼンテーションしたプランが元になっています。大学で綿密な作業スケジュールを立てるとともに、授業後に壁の塗装に備えて左官工事の練習を行うなど、万全の体制でリノベーションに臨みました。

 今回の一番のポイントである壁面にはフランス・アルザス地方の天然水硬性石灰(NHL)に天然花崗岩(音羽晶石)を混合し、施工しました。この天然水硬性石灰には防菌・防カビ、消臭・空気浄化作用、CO2吸収・湿度調節効果などがあり、教室の使用頻度にかかわらず、心地よい空間の創出に寄与することが期待されます。床面には植物由来塗料を再塗装したほか、教室内に正方形の畳を市松模様に敷き詰めました。もちろん畳床の製作には川上村産杉材を使用しています。

 これらのリノベーションにより、環境にやさしく、小学校らしい柔らかな暖かさを残しながら、フローリング床と畳が調和した和洋折衷の空間をつくりだしました。またこの教室には、秋冬の寒さに備えるため環境に配慮した無煙薪ストーブを設置する予定です。

 リノベーションプランの立案から携わった工学部空間デザイン学科4年次生の林原大地君は「リノベーションは見た目のよさだけではなく、人にやさしい空間の創出を目指して取り組みました。床面の再塗装のために床を研磨する作業にかなり苦労しましたが、苦労した分満足できる仕上がりになりました。また材料にこだわったので、部屋に入ったときに何ともいえない心地よさを感じることができます。多くの方々に部屋に入ったときの空気の違いを体感していただきたいと思っています。今回はさまざまな方々の協力があって完成したもので、川上村の皆さんや、指導くださった大工さんと先生、一緒に取り組んだメンバーに感謝の気持ちでいっぱいです」などと話してくれました。

床塗装面の剥離と研磨

床塗装面の剥離と研磨

塗り壁材の下塗り

塗り壁材の下塗り

塗り壁材の上塗り

塗り壁材の上塗り

天然系塗料による床面のカラー塗装

天然系塗料による床面のカラー塗装

天然系塗料による床面のクリア塗装

天然系塗料による床面のクリア塗装

畳の設置

畳の設置

リノベーションされた教室

リノベーションされた教室

9月の作業メンバーによる記念撮影

9月の作業メンバーによる記念撮影

完成後の記念撮影

完成後の記念撮影

第2期リノベーション(建築学科)

 2011年8月5日~9日、大学院工学研究科博士前期課程建築学専攻1年次生5人と、工学部建築学科1年次生6人が奈良県川上村の旧川上東小学校で第2期リノベーション合宿を実施しました。
 5月に第1期として2教室を宿泊可能な空間にリノベーションしたのに続き、第2期となる今回は、グラウンドにくつろぎのウッドデッキテラスを製作しました。設計を担当したのは大学院生で、同村の特産である吉野杉の魅力を伝えるため、木材の色と断面を美しく見せるデザインにしました。また犬の散歩でグラウンドに立ち寄る地域住民の方から夏休みのスポーツ合宿などで同小学校を訪れる子どもたちに至るまで、幅広い年代の皆さんに利用していただけるよう工夫して3段階の異なる高さのスペースで構成しました。
 11人は3チームに分かれて木材の切り出しや組み立てなどを行い、経験豊富な地元の大工さんと教員の指導を受けながら、早朝から夜遅くまで熱心に製作に取り組みました。合宿中は、猛暑や山間部特有のゲリラ豪雨などに見舞われたほか、「想定外」の作業のやり直しや失敗もあり、期間内での完成が危ぶまれましたが、学生たちはチームワークを発揮して見事なウッドデッキテラスが完成しました。
 リーダーの大谷友人君(大学院1年次生)は、「学部1年生との共同作業だったため、工程表は時間をかけて考えたつもりでしたが、現場では予定通りには進みませんでした。失敗も多かったですが、その改善方法も学ぶことができたので、本当に貴重な経験になりました」と話してくれました。1年次生の上田麻衣子さんは「建築を学び始めたばかりで、まだ線の引き方やパースの書き方を練習している段階ですが、普段先生方が『1本の線を大切に』と指導してくださる意味がよく分かりました。道具も初めて使うものばかりでしたが、完成したウッドデッキテラスは、みんなが思わず靴を脱いで座ってしまうほどに愛着がわきました」と今回のリノベーションにとても満足した様子でした。
 学生たちがリノベーションを行っている旧川上東小学校の周辺は、桜の名所としても知られており、今回製作したウッドデッキテラスの両端にも桜の巨木があります。春には居心地の良い花見台として多くの皆さんに利用していただけることが期待されます。

※10月には工学部空間デザイン学科の学生たちによる二酸化炭素を吸収し、湿度も調整する壁材を用いた教室のリノベーションが完成する予定です。

学生たちが設計したプラン

学生たちが設計したプラン

村の特産である吉野杉をふんだんに使いました

村の特産である吉野杉をふんだんに使いました

精度を高めるため、電動ノコではなく手引きでカット

精度を高めるため、電動ノコではなく手引きでカット

作業は猛暑や大雨との戦いでもありました

作業は猛暑や大雨との戦いでもありました

完成したウッドデッキテラス、木材の小口が美しい。

完成したウッドデッキテラス、木材の小口が美しい。

完成したウッドデッキテラスでくつろぐ学生たち

完成したウッドデッキテラスでくつろぐ学生たち

第1期リノベーション(建築学科)

廃校になった旧川上東小学校をリノベーションし、学生や一般の方々の環境学習や地域住民の憩いの場として新しい息吹を吹き込もうと、工学部建築学科や空間デザイン学科の学生たちが動き出しました。工期や費用、材料なども含めた改修プランを井上学長らに提案し、川上村の皆さんの意見なども踏まえて計画を練りました。
リノベーションの先陣を切ったのは建築学科の学生たちです。2010年12月には改修対象の小学校でゼミ合宿を行い、現地調査や設計を実施しました。春休みを迎え、まずは2教室を宿泊ができる空間にするため、2011年3月22日から1週間かけて、1・2年次の学生約20人が改修に取り掛かりました。教室ごとに床面の改修を担当する「床班」とその空間に設置する机やベンチ、本棚などの家具を作る「家具班」に分かれて作業を始めたものの、想定外のことが次々に起こる現場で学生たちも四苦八苦しました。研究室で考えていたとおりに作業は進まず、事前に用意した設計図は微調整が必要でした。メンバーを総括したリーダーの西岡大佑君(当時:2年次)は「現場は本当に大変!というのが正直な感想です。地元の大工さんや先生方が的確に指導してくださったので本当に勉強になりました。プロは合理的で効率の良い方法を知っている。僕たちもいろいろ勉強しながらリアルな経験を積んでいかなければ」と、今回のリノベーション作業を通じて多くを学ぶ機会になったと言います。
ゴールデンウィークを利用して、5月2日からは仕上げの作業に取り組み、3日間の作業でリノベーション第一弾となる2部屋が完成しました。1室は4つの段差を利用して大きなスペースをアクティブに区切った部屋、もう1室は小学校の教室の広さを残しつつ、静かで穏やかな空間に生まれ変わりました。両部屋とも川上村産の吉野杉がふんだんに使われました。今回完成した2部屋を拠点にして、今後は他の教室の改修やウッドデッキテラスの製作なども実施する予定です。

旧川上東小学校

旧川上東小学校

学生が作成した改修プラン

学生が作成した改修プラン

リノベーションの様子

リノベーションの様子

地元の大工さんに指導を受ける学生たち

地元の大工さんに指導を受ける学生たち

完成した部屋の様子

完成した部屋の様子

木のぬくもりを生かした部屋に生まれ変わりました

木のぬくもりを生かした部屋に生まれ変わりました

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