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  • 2015年12月04日(金)

奈良県桜井市に学ぶ建物の再生・利活用~建築学科・林田先生~


旧京都相互銀行。展示会場兼カフェスペースとして開放
旧京都相互銀行。展示会場兼カフェスペースとして開放
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旧京都相互銀行。展示会場兼カフェスペースとして開放
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地域の皆さんの意見を反映し、完成を目指す「さくらいまちあるきマップ」
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左から大町君、扇田君、OBの平井さん、高蜂君

先日、建築学科准教授・林田先生の研究室が出展した「ソラほんまちフェスタ2015」を見に行ってきました。会場は、近鉄・JR桜井駅の南側にある「本町通り商店街」の中ほどにある旧京都相互銀行の建物。高蜂佳佑君、大町和也君、扇田雅章君(いずれも建築学科4年)の3人が今まで取り組んできた桜井市内の「空町家・空店舗の利活用」「歴史的まちなみへの意識高揚」などをテーマにした建築模型やポスター、研究に至った経緯や地域の方々との交流などについて丁寧に説明してくれました。

展示物の中でもひときわ目を引いたのが、中央に置かれた桜井市の「さくらいまちあるきマップ(観光案内看板)」です。歴史的な旧街道の町並みを保存・再生する上で、「景観に配慮した観光案内看板とはどのようなものか」を考えて扇田君が設計し、研究室のレーザーカッターで切削加工して制作したとのこと。かつて桜井市が木材の一大集散地として栄えた場所であることを考慮し、木材・木質材料にこだわるなど工夫が施されていました。今回の展示を通して地元の皆さんの意見・要望を聞き、修正を加えてから商店街に設置されるそうです。


桜井は、日本最古と言われる大神神社や大化の改新(乙巳の変)の談合が行われたという多武峰など由緒ある史跡も多く、万葉集が最初に詠まれた地でもあります。江戸時代には伊勢街道の宿場町として、大正・昭和時代には魚市場や、三輪そうめん、材木の町などとして栄え、この本町通り商店街もアーケードを構えた駅前の商店街として多くの人でにぎわったといいます。しかし、交通網の発達やライフスタイルの変化などにより、ここ数年でずいぶん寂れた印象になってしまったそうです。

ですが昨年、古びたアーケードを取っ払い、「空」が見える商店街として生まれ変わりました。地元の皆さんが、かつての活気を取り戻そうとさまざまな活動を始めているのです。


林田研究室は2012年度から桜井駅南側エリアで調査研究などを始めました。2014年度からは摂南大学建築学科の小林健治先生の研究室と共同でさまざまな活動を展開しているそうです。また、2015年度からは町家などの歴史的まちなみ等の景観資源部会のアドバイザーとして協力するなどますます活動を強化する林田先生。研究室の学生さんたちにとっても、このリアルな教材から得るものはきっと多いと思います。今後の展開がとても楽しみですね。

2年前この商店街に関する卒業研究に取り組んだ平井郁人さん(2013年建築学科卒)も会場を訪れ、自身の研究を懐かしそうに振り返っていました。


林田先生の「建築計画第2研究室」はこちら http://www.oit.ac.jp/laboratory/room/15

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