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  • 2016年06月07日(火)

アインシュタイン☆プロジェクトの企画展示「ついに発見、重力波!~アインシュタインからの宿題、100年越しの提出~」を開催しました。


自分たちの展示ポスターの前でも議論がはずむメンバーら
自分たちの展示ポスターの前でも議論がはずむメンバーら
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自分たちの展示ポスターの前でも議論がはずむメンバーら
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波の動きを視覚的に学べるウェーブマシンも展示
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重力波の初観測のニュースを1面トップで伝える

 大宮キャンパスの図書館玄関ホールで530日から63日まで、アインシュタイン☆プロジェクトの企画展示「ついに発見、重力波!~アインシュタインからの宿題、100年越しの提出~」を開催しました。

 時空のゆがみがさざ波のように光速で伝わるのが重力波ですが、あまりにも弱い波のため「地球から太陽までの距離の間で水素原子1個分の伸び縮みを観測できる」観測精度が求められます。そのためなかなか捉えることができませんでした。長年の観測装置の改良の結果、アインシュタインが予言して100年後の昨年914日、アメリカの重力波観測グループLIGOが2台のレーザー干渉計でついに観測に成功したのです。ノーベル賞確実とも言われる観測成功の発表会見は今年211日で、世界が注目しました。日本のレーザー干渉計「KAGRA」(岐阜県飛騨市)で観測されるのも近いのではと期待されています。3カ所で観測できれば、「どこから波が来たか」が分かるからです。

 今回の企画展は一般教育科の物理の教員たちと工学部の9人の学生が3月から準備しました。指導した教員の一人の藤元章准教授は「企画展のテーマは発表されたばかりの重力波にすぐに決まりましたが、重力波は授業では全く取り上げないので学生たちは一から勉強しました」と話します。9人は理論と観測の2グループに分かれ、各自が一つのテーマを担当。「重力波とは」というテーマを担当した加藤有紗さん(応用化学科3年)は「調べて書いては先生方に添削されて返されることを10回くらい繰り返しました」と振り返ります。

 会場にはメンバーが仕上げた「観測の道のり」「KAGRAの仕組み」「未来の観測装置」などテーマ別のポスターのほかに、干渉計のモデルや波を視覚的に理解できるウェーブマシンなどが展示され、LIGOの歴史的会見の映像もパソコンで見ることができました。会見翌日の新聞各紙や特集した科学雑誌、アインシュタインのドイツ語論文のコピーも並びバラエティーに富んだ展示になりました。面白いのはLIGOの英語の発表論文で、最後にある共同執筆者の名前と所属一覧だけで6ページに及び、1000人もの研究者がかかわった観測の壮大さが分かります。

 筒井直治さん(電気電子工学専攻博士前期課程1年)は「授業ではなかなか学べない深い理論を学科を越えた仲間と議論しながら学べることが大きな魅力です」とプロジェクトの楽しさを教えてくれました。佐々木凱央さん(応用化学科4年)は「研究室では化学をいつも勉強していますが、このプロジェクトで物理の面白さに気付かされました」と就職活動と卒業研究で忙しくなる時期でも参加した理由を話してくれました。

 指導した林正人教授は「こうしたプロジェクトで自ら学ぶ姿勢を身に付けて、学生たちが次の研究に進むきっかけになればいいですね」と話します。

 この企画展は枚方キャンパスでも秋ごろ展示する計画です。

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