電子情報通信工学科の大松教授,矢野教授が電気学会から電気学術振興賞を受賞

2011年6月2日

電気学術振興賞を受賞

 電子情報通信工学科では、矢野満明教授と大松 繁教授が、5月27日に開催された電気学会第99回通常総会で、電気学術振興賞(進歩賞)を受賞されました。この賞は、電気に関する学術・技術において新規な概念・理論・材料・デバイス・システム・方式等を新たに提案あるいはこれ等の提案を実証した者に贈られるものです。この度、「香りセンサと香り計測装置および電子調香師の開発」に対して、本学の両名と島津製作所の喜多純一氏の3名に与えられました。
 受賞者らは五感情報処理技術の確立を目指し、そのために必要となる「におい」情報処理を推進する研究グループを形成し、においの中でもその識別が困難な「香り」の研究に焦点を当てた研究を行ってきました。金属酸化物p型半導体ガスセンサおよび水晶振動子表面にゾルゲル法によるにおい吸着膜を貼った高感度かつ小型の香りセンサを開発し、これらのセンサを多数アレイ状に配置したセンシングユニットとモレキュラーシーブを組み合わせた高感度におい計測装置に組み上げ、ニューラルネットワークや知的信号処理を駆使して、香りの識別・分解・合成ならびに通信を可能にする香り情報処理技術の確立と香り調香師を工学的に模擬した電子調香師の開発に成功しました。今回の受賞は,この一連の研究成果に対して与えられたものであります。
 また、大松教授は、電気学会のフェローにも就任されました。今後、これらの技術が健康・安心・安全な社会の構築の基盤技術となるように、さらなる研究を推進される予定です。

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