センター利用の学生が学会講演賞を受賞

2012年1月10日

写真は賞状を手にする中田君

 当センターで研究をしている中田裕紀君(工学研究科電気電子工学専攻 博士前期課程2年)が、このたび日本材料学会半導体エレクトロニクス部門の学生優秀講演賞を受賞しました。心よりお祝い申し上げます。
 受賞は、日本材料学会半導体エレクトロニクス部門が昨年11月21日に神戸大学で開催した「平成23年度第1回研究会」での講演、「PbSnTeナノドットの自己組織化とフォトルミネッセンス特性」に対するものです。
 この講演は、中田君が筆頭著者として口頭発表し、研究を指導する電気電子工学専攻の小池一歩准教授、矢野満明教授と共著で、中赤外線領域での発光素子への応用が期待される鉛テルル(PbTe)化合物の量子ドットの分子線エピタキシー(MBE)法による作製方法とフォトルミネセンス特性を報告したものです。大気の窓となる3~5μmの波長域で発光させるため錫テルル(SnTe)化合物との混晶化を行い、発光特性の優れたPbSnTe混晶量子ドットをMBE成長させました。発表内容は勿論、当人の貢献度ならびに周到に準備した元気なプレゼンテーションが高く評価されました。
 中田君は本学電子情報通信工学科での卒業研究のときからPbTe系量子ドットの研究に取り組んでおり,「実験を手伝ってくれた仲間とご指導を戴いた先生方に感謝します.学生生活も後僅かですが,一層の成果があげられるよう頑張ります」と話していました.今回の受賞が修士論文に活かされることは勿論,4月からの社会人生活での励みになることを期待しています。

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