第1回「OITテクノフロンティア-オン-エレクトロニクス」を開催しました

2013年9月30日

大塚氏の講演

井上学長の開会の挨拶

講演の様子

9月26日、本学工学部電子情報通信工学科は、パナソニック(株)R&D本部グローバルソリューション推進室の大塚倫生氏を講師に迎え、大宮キャンパスにおいて第1回「OITテクノフロンティア-オン-エレクトロニクス」を開催し、学生、教員、企業関係者など約100人が聴講しました。

この講座は、12月にかけて連続4回シリーズの公開講座で、安心・安全・快適で持続可能な社会を構築する電子情報通信分野の先端技術について、本学OBも含め、企業などの第一線で活躍される技術者や研究者の方を講師に迎えて実施しています。

講演に先立ち井上学長から、スペインのサラマンカ大学への留学の事例など本学が実施している海外留学支援制度の状況を織り交ぜながら、技術・事業等のグローバルな展開を知ることが大切であること、公開講座の内容がグローバルでバランス良く多岐に渡っていていることなど、今日の講演の意義と重要性を説明し、開会のあいさつとしました。

講演では、大塚氏から「グローバルイノベーションによる新事業創出」と題して、パナソニック(株)のグローバル産学連携によるイノベーション創出の取組について説明いただきました。

まず、「オープンイノベーション」手法について、P&GやAPPLEの事例を用いて、外部の開発力を活用することが効果的であることを示し、次に「デザイン思考」手法によって、ユーザーの潜在的課題を分析し、新しいユーザー体験を生み出すプロセスを説明いただきました。これらの手法の具体例として、パナソニック(株)とAalto大学(ヘルシンキ)、同済大学(上海)との連携で大気汚染対応の商品開発を行った事例をわかりやすく説明いただきました。最後に、学生諸君に対して、イノベーションが出来る“人財”になること、専門性を高めるため大学院進学が効果的であることなど助言をいただきました。

講演後、活発な質疑が行われ、「イノベーション創出手法の弱点は?」という質問に対しては、「自社の強みが見えなくなる場合があることで、コアとなる強みをしっかり持つこと。」とのメッセージをいただきました。

第2回「OITテクノフロンティア」は、10月22日、(株)豊田中央研究所の山田直之氏を講師に迎え、「事故ゼロを目指して: 車載レーダの現状と今後」と題して開催します。ぜひご参加ください。

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