ガーナ国からの短期留学生

2015年7月17日

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 2015年6月から7月にかけて、イアエステ(IAESTE、国際学生技術研修協会)インターンシップとして、ガーナ国、クワメ・エンクルマ科学技術大学のハリス・ナナ・アル君を、環境工学科の渡辺教授の廃棄物共存工学研究室で受け入れています。専門分野は化学工学で、廃棄物処理技術に関することを学ぶために来日しました。

3年生の授業で実施する学生実験で、廃棄物試料の分析を行っていますので、それにも参加してもらいました。午前中の様子から、中身をよく知っているように見えたので、「午後からは日本の学生に説明してやってもらえないか?」と頼んだところ、まさしく彼はサラサラとホワイトボードに計算式を書いて説明してくれました(写真)。翌週の「発熱量測定の実習」でも、同じ様子でした。さすがに、トップクラスの大学からイアエステで留学するだけに、高い学力を持っています。説明を受けた日本人の学生にとっても、刺激になりました。簡単な英語と化学式や計算式で、コミュニケーションは、意外ととれるものです。

いろいろと話をしていると、「ガーナの大学では、理論や数式(セオリー)を学ぶことはあるが、実用的・実際的(プラクティカル)な工学に触れる機会が少ない。大阪工大で、はじめて見たものがいっぱいある。」と目を輝かせていました。

留学先として、身近なヨーロッパではなく、とても遠い日本に向かい、「セオリーではなくプラクティカルを」と目的を持ち、頑張っているハリス・ナナ・アル君。今回の日本滞在は、数週間に過ぎませんが、今後の日本・ガーナ、日本・アフリカ間のキーパーソンになってくれそうです。

写真 : 廃棄物試料の分析での学生実験で説明している様子

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