センター利用院生が受賞

2016年5月19日

連合大会奨励賞受賞

当センターで研究をしている佐々木祥太君(工学研究科電気電子工学専攻 博士前期課程2年)が、昨年の11月14日から11月15日まで摂南大学寝屋川キャンパスで開催された平成27年電気関係学会関西連合大会で発表を行い、連合大会奨励賞を受賞しました。表彰式は平成28年4月15日に開催された電気三学会関西支部の平成28年度合同報告会・講演会の場にて行なわれ、賞を授与されました。心からお祝いを申し上げます。

受賞対象となった講演は「溶液プロセスによる酸化亜鉛系透明薄膜トランジスタの作製とインクジェットプロセスへの展開」という題目の発表で、筆頭著者の佐々木君と同専攻の孫屹君、木村史哉君、電気電子工学専攻の前元利彦教授、佐々誠彦教授、ナノ材研小山政俊特任講師らの成果です。本人の貢献度ならびに周到に準備したプレゼンテーションが高く評価され、多数の発表の中からの受賞となりました。

発表内容については、溶液法を用いて透明半導体である酸化亜鉛の薄膜化、導電性を向上させるためのアルミニウム添加の試みとそれらを用いて作製された薄膜トランジスタの特性評価、インクジェットプロセスへの展開の試みを行った結果を発表したものです。将来の透明エレクトロニクス分野に大きく貢献できる成果であることが認められたものと思われます。

佐々木君は学部での卒業研究のときから溶液法を用いた薄膜トランジスタの研究に取り組んでおり、「研究をともに行なった先輩方とナノ材研の仲間、ご指導を戴いた先生方に感謝します。インクジェットプロセスによる高性能な薄膜トランジスタを実現に向けて、より一層成果があげられるよう頑張ります」と話していました。この受賞を糧に、より一層の飛躍を期待したいと思います。

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