流体機械研究室の大西雄也君と草野翔君がターボ機械協会 第75回総会講演会にて若手優秀講演賞受賞を受賞しました

2016年6月27日

 

 

流体機械研究室の大西雄也君と草野翔君がターボ機械協会 第75回総会講演会にて若手優秀講演賞受賞を受賞しました。

【受賞者名】
大西雄也
【研究室名】
流体機械研究室
【発表題目】
圧力ファンの騒音低減化手法に関する研究
【研究概要】
換気扇に代表される圧力ファンは、翼の入り口近傍の流れが煩雑で設計手法も不明瞭となっています。 また、 圧力ファンは、 我々の身近な所で使用することが多く、 現在では性能向上に加え騒音低減が要求されています。 本研究では、 圧力ファンの入り口近傍の流れをCFD (Computational Fluid Dynamics) を用いて解析し、その結果をもとに翼が滑らかな曲面を形成するように設計を行いました。 さらに、 入り口角度分布や負荷分布に着目し、 幾つかの翼でそれらの設計パラメータを変更して実験を行い、 各パラメータと騒音との関連を明らかにしました。
【感想】
今回の学会発表では、 早稲田大学や九州大学をはじめ、 ターボ機械が専門の研究機関や企業が多く出席していたため普段の学会以上に緊張しましたが、 とても良い機会を与えていただいたと感じました。 また、 質疑応答の際、 自分の研究分野の権威の方からいくつか質問をいただき、 中には自分の知識が至らずうまく答えられないような手厳しい質問もありましたが、 今後の研究の課題にしていこうと強く感じました。 最後に今回の発表にあたって指導してくださった川田先生、 そして共同研究先として様々な貴重な意見をいただいたテラル㈱の早川さん及び研究室の皆さんに深く感謝申し上げます。

【受賞者名】
草野翔
【研究室名】
流体機械研究室
【発表題目】
タービン用三次元設計翼列の流動と損失低減に関する研究
【研究概要】
現在、発電において主力である火力発電ではこれまで以上に資源の有効活用や環境負荷低減のためにタービン効率の更なる向上が必要です。そのため本研究ではタービン翼列に翼端と壁面とに角度を付けた三次元設計翼を用いた損失低減手法について検討を行うとともに、当研究室で開発した損失低減手法(3Dfence)を適用することにより空力性能の更なる向上を目指しました。
【感想】
今回私が参加した学会は他の学会に比べ、ターボ機械を専門とする方たちが多く参加する学会であり、著名な先生方や長年このターボ機械の分野で研究開発を行ってきた企業の方も多く参加していました。その中での発表ということもあり非常に緊張しましたが、発表練習を重ねていたおかげでしっかり発表することができました。質疑応答の時間では著名な先生方をはじめとする多くの方からたくさんのご質問、ご意見を頂戴しました。どれも専門的で厳しい内容もあり、今後の研究において参考になることばかりでした。また今回の発表を評価していただき、このような賞をいただけたことをとても嬉しく思っており今後の研究の励みになります。最後に、本研究の遂行においてご指導および激励を賜りました川田教授、本研究を遂行するにあたり多大なご協力およびご助言をいただきました大阪工業大学の先輩である奥村淳矢氏、そして流体機械研究室の同僚に深く感謝いたします。

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