あべのハルカスを支える環境関連設備を見学しました。

2016年7月18日

雨水貯蔵タンク(地下5階下部) 巨大吹き抜け部などから回収された雨水を再利用のために貯蔵します。

ブラインターボ冷凍機(地下5F) 最新鋭の高効率ターボ冷凍機で夜間氷蓄熱を行い,昼間の冷房に用います。

メタン発酵槽による再資源化設備(地下5F) ビル内で発生した生ごみなどを発酵させてメタンガスを発生します。発生ガスはコージェネレーション(熱・電気同時発生設備)に利用しています。

 環境工学科では業界で活躍するベテラン技術者を講師として招き、「環境・エネルギー施設管理演習」を3年次に実施しています。演習の締めくくりとして、2014年に完成した日本有数の複合商業施設あべのハルカスを支えている電力・冷熱・水供給設備や廃棄物資源化設備の見学を行いました。
 巨大な吹き抜けによる雨水回収や緑化庭園、吹き抜け対流を利用した熱負荷低減、ビル内で発生する廃棄物を用いた大規模メタン発酵槽と発生ガスによるコージェネレーション設備など、環境工学に関連する多くの施設の見学を行いました。
 また、空調を支える最新鋭のインバータターボ冷凍機や吸収冷凍機、夜間電力を利用するブラインターボ冷凍機、あるいは地震に備えるユニークな耐震・制振機構など、大部分の学生にとっては初めて見るものでした。大学での講義や演習が、実物とつながったことで良い経験になりました。なお、最後に最上階に上がり地上300mから視野360°で大阪平野の全貌を俯瞰して見学を終了しました。

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