研究プロジェクト第一回研究会実施報告

2017年4月16日

研究会の様子

研究会の様子

研究会の様子

4月15日(土)に,工学部・ロボティクス&デザイン工学部・知的財産学部の学部横断による研究プロジェクトの第1回研究会を実施しました.今回は,プロジェクトメンバーの3名の先生方が研究成果と今後の取り組みについてお話ししました.

1.日時:2017年4月15日(土) 10:00~12:00
2.場所:大宮校地5号館5階 551教室
3.内容:研究成果報告(R科筒井先生,S科中山先生,P科杉浦先生)
4.その他:今後の計画と予算関係(E科前元先生,D科小池先生)

ロボット工学科 筒井博司

はじめに,これまで開発してきたマイクロバルブを有する血液分析用μ-TAS(Micro-Total Analysis Systems)やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて試作した血球分離フィルターについて紹介した.続けて,最近の取り組みとして,培養骨格筋を用いたバイオアクチュエーターの駆動実験の結果,血管弾性の光学検出結果,MEMS空気圧センサーを用いた触覚センサーの性能,について報告した.最後に,近赤外線分光法による脳の血流測定でBMI(Body Mass Index)を調べる取り組みと課題について説明した.

システムデザイン工学科 中山学之

はじめに,少子高齢化が進む中でロボットを人手不足やサービス部門の生産性向上につなげ、2020年までに介護・生活支援ロボットの国内市場規模を500億円に拡大する戦略を掲げている国の取り組みについて紹介した.その中で,高齢者や障害者のための移動支援,移乗支援,排泄支援,入浴支援に役立つロボットの紹介と現状の課題について説明があった.次に,自身が開発している「高い状況適応能力と安全性を兼ね備えたロボットの開発」や「人の動きを模倣したバイオミメティックロボットの開発」について報告した.具体的には,生体運動制御系の構成と仕組みを調査し,バランス制御や軌道追従制御の取り組みを行っていること,生体の筋骨格構造を模倣した省エネ化やどのような姿勢でも体重を支持出来る電力フリーのパワーアシストの開発を行っていること,について報告した.

知的財産研究科 杉浦淳

はじめに,中小企業を支援し雇用を創出するための事業を計画していることについて紹介した.続けて,中小企業を対象にしたパテントマップの作成の取り組みや学術界を対象とした技術マップの作成計画について説明した.次に,2年前に特許・実用新案審査基準が改訂されたこと,その中で,IoT関連技術に関して,発明該当性や新規性・進歩性の有無について事例を挙げて説明した.プロジェクトメンバーの研究内容や成果についても分析を行い,特許性や新規産業創出の可能性を調べるという今後の計画について説明した.

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