2017年度第1回環境テクノフォーラムを開催しました

2017年7月19日

講演会の様子

 2017年度第1回環境テクノフォーラムを7月19日に開催しました。今回のフォーラムでは、「PCB処理事業~その完遂に向けて~」と題して、環境工学科客員教授で中間貯蔵・環境安全事業(株)(略称JESCO、政府全額出資の特殊会社)取締役である由田秀人先生に講演していただき、3年次の学生など約100人が参加しました。

 講演では、PCB(ポリ塩化ビフェニル)はかつて夢の物質と言われ、変圧器などに大量に使用された時代があり、日本の初期の新幹線にも使用されていたこと、しかし、その後明らかとなった発がん性や皮膚障害、ホルモン異常などの問題から、現在では「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」に基づいて、回収・無毒化処理に取り組んでいることなどが紹介されました。

 由田先生の「処理施設を作る際、地域の住民の方々の理解を得ることが不可欠だが、それがいかに困難であるか」といった、実際の経験を基にされた講演内容に対して、学生からは「施設で採用されている処理技術に違いがあるのはなぜか?」といった質問が出され、環境行政の難しさや重要性についてより理解が深まった様子でした。

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