研究プロジェクト 第三回研究会実施報告

2017年8月21日

前元先生

羽賀先生

三浦先生

1.日時:2017年8月10日(木) 10:00~12:10
2.場所:大宮校地5号館5階 552教室
3.内容:研究成果の報告(前元先生,羽賀先生,三浦先生)、
     今後のOIT-Pの取り組みについて(小寺副学長)
4.その他:今後の計画と予算関係(前元先生,小池先生)

8月10日(木)に,工学部・ロボティクス&デザイン工学部・知的財産学部の学部横断による研究プロジェクトの第3回研究会を実施しました.今回はプロジェクトメンバー3名の先生方が研究成果と今後の取り組みについて報告しました.

電気電子システム工学科 前元 利彦 先生
 はじめに,環境発電として知られているエナジーハーベスティングの開発動向とIoTウェアラブルデバイスへの応用例について紹介した.続けて,現在開発中の酸化亜鉛薄膜を用いたセルフスイッチングダイオードや透明フレキシブル電界効果トランジスターの特性について報告した.最後に,フレキシブル基板上にナノインプリンティング技術を用いてナノ構造を試作した結果について報告した.

機械工学科 羽賀 俊雄 先生
 はじめに,薄版を溶湯から直接作製する方法として知られているロールキャスターの開発の歴史とその特徴について紹介した.1工程で板の作製ができるため省エネの利点があること,急冷凝固により薄板の冷却速度は1000℃/s以上に達するためリサイクル材では不純物が微細化されるので性能の劣化を抑えることが可能であること,など説明した.また,2枚以上の薄板を接合したクラッド材を溶湯から直接作製可能なクラッド材作製用のロールキャスターを世界に先駆けて開発したことについて報告した.

知的財産専攻 三浦 武範 先生
 はじめに,国内での産学連携の歴史と現状について紹介した.続けて,国内での技術移転機関TLOの取り組みと,ロイヤルティの配分や大学が有する特許の専用実施権と不実施補償料の支払い要求などの現状の課題について紹介した.最後に,J-GLOBALの分析ツールを利用した技術シーズや市場ニーズの把握方法について説明した.

ページを閉じる