第3回 環境工学科国際PBLプログラムを実施しました

2017年8月28日

大阪城公園の内濠におけるオイル産生プランクトンの調査

あべのハルカスの見学ツアーで省エネルギー型冷房設備を見学する参加者

記念撮影

 環境工学科では,3回目となる国際PBLプログラム(課題解決型学習)を,2017年8月7日から11日の日程で実施しました.今回の国際PBLは,日本・アジア青少年サイエンス交流事業【国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)】のさくらサイエンスプログラムから助成を受け、協定校である国立パランカラヤ大学【University of Palangka Raya (UPR);インドネシア共和国中央カリマンタン州パランカラヤ市】から招聘された学生10名と教員1名(この他2名の教職員が参加)を招聘して行われたものです。
 国際PBLでは,「大都市大阪の水環境についてのフィールド科学的調査」という課題に基づいて、国立パランカラヤ大学の学生10名と環境工学科の11名の学生が、以下の3つの環境問題に関するテーマごとに日本・インドネシアの混成グループを作り,環境工学科教員の指導のもとで,フィールド調査・ディスカッション・最終プレゼンテーションに臨みました.
 なお,国際PBL初日には,カントリーレポートとして,パランカラヤ大学と環境工学科の参加者がそれぞれの国の地理・歴史,自然,環境,社会,文化,学生生活などについて英語でのプレゼンテーションをしました。

【第3回環境工学科国際PBLプログラムのテーマ】
1. Estimation of evapotranspiration over the water area of Osaka   City
 (大阪市の水域における地表面蒸発散量の推定) 担当;髙山 成 准  教授
2. Search for oil-producing microalgae in the water metropolis Osaka
 (水都,大阪におけるオイル産生藻類の探索) 担当;河村耕史 准教授
3. Field research on water quality and sampling plan in Yodo River
 (淀川の水質と調査計画) 担当;駒井幸雄 教授

 また,上記のPBLテーマに関する調査以外にも,インドネシアの環境問題,および主に日本で近年問題となっている環境問題に関するトピックについて,パランカラヤ大学の教員と環境工学科教員による特別講義を実施しました.

【特別講義】
1.Natural Environment of Tropical Peat Swamp forest
 (熱帯泥炭湿地の自然環境) Prof. Sulmin Gulni
2. Energy related Technology Topics in Japan
 (日本におけるエネルギー関連技術の話題) 宮本 均 教授
3. Waste Management in Japan
 (日本における廃棄物管理)  渡邊信久 教授
4. Water Resources and Water Supply Systems
 (水資源と水供給システム)  笠原伸介 教授

 今回のPBLは初日に台風5号が大阪を直撃した影響で,若干プログラムを変更しなければなりませんでした.しかし,2日目以降,フィールド調査,大阪管区気象台の見学,あべのハルカスの見学ツアーなど,プログラムが進むにつれて学生同士打ち解け,日本・インドネシア双方の学生にとって充実したプログラムとなったようでした.

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