浄水場と下水処理場を見学しました。

2017年12月13日

庭窪浄水場(凝集沈殿池)

中浜下水処理場(職員さんによる説明)

中浜下水処理場(雨水ポンプ)

 12月4日に2年生が「環境工学演習Ⅰ」の一環として大学付近の環境施設を見学しました。2組に分かれて大阪広域水道企業団庭窪浄水場(守口市)と大阪市中浜下水処理場(城東区)の両施設を訪問しました。

 庭窪浄水場は通常の浄水プロセスに加えて、生物ろ過、複層ろ過、オゾン、活性炭、といった高度浄水処理のプロセスも見学しました。日本でもまだ導入がほとんどない、後(あと)ろ過施設の工事中であり、その説明も行って頂きました。また、上水と市販ミネラルウォーターを飲み比べ、双方に遜色がないことがわかりました。最近は硬度の高いミネラルウォーターが人気で、飲み比べでも人気が高かったですが、高度浄水の水はさっぱりした後味が特徴でした。安全でおいしい水を作る情熱を感じました。

 中浜下水処理場では大阪市から独立した企業である「クリアウォーターOSAKA」の職員さんにご案内頂きました。当施設は日本で初めての膜分離設備の工事中であり、水処理施設を見ることはできませんでしたが、浸水対策施設であるポンプ棟を見学しました。中央監視室を見学して監視業務の実際をお話頂いた後、都市を浸水から守る、“最後の切り札”である直径4mの巨大な渦巻きポンプや、直径2mの雨水管を見学しました。

 当科は1年生の「サイエンス探求演習」、2年生の「反応工学」「上下水工学」といった講義、「環境工学演習」で水質分析や水理特性実験、生物処理実験を行います。基本原理を学んだあとで見学することで、環境インフラのスケール感覚を養うことができました。上水、下水は今、新しい運営スタイルへ変革が始まろうとしており、その意味でも最先端の考え方を伺うことができました。お忙しい中をご案内くださいました両施設の職員の皆様に感謝申し上げます。

写真1:庭窪浄水場(凝集沈殿池)
写真2:中浜下水処理場(職員さんによる説明)
写真3:中浜下水処理場(雨水ポンプ)

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