ナノ材料マイクロデバイス研究センター利用教員が研究ブランディング事業 第1回研究会で研究報告を実施しました

2018年6月6日

第1回研究会

6月6日(水)に工学部・ロボティクス&デザイン工学部・知的財産学部の学部横断による研究ブランディング事業の2018年度第1回研究会を大宮キャンパスで実施しました。研究会では、センター利用の藤井先生と藤元先生が研究成果を報告しました。報告内容は以下の通りです。

工学部応用化学科 藤井 秀司 教授
 はじめに、大気中にて固体微粒子が表面に吸着することで安定化した液滴であるリキッドマーブル、およびマランゴニ対流による物質移動について紹介した。続けて、現在開発中のリキッドマーブルの安定化剤として利用可能な疎水的表面を有する光熱変換材料であるポリピロールの合成および評価について報告した。最後に、ポリピロールによって安定化したリキッドマーブルの近赤外線レーザー照射による物質移動に関する結果について報告した。

工学部一般教育科 藤元 章 准教授
 CVD(化学的気相成長)法で作製した単層グラフェンをSi基板上に転写し、トランジスタを作製し、その電気特性について説明した。いろいろな先行研究を例にとりながら、グラフェンのガスセンシングの実験結果について報告した。また、酸化インジウムナノ粒子をグラフェン上に積層することにより、ガスセンシングの高感度化を狙うことを紹介した。Si基板の代わりに紙を使う研究例や、二硫化モリブデンとグラフェンとのファンデルワールスヘテロ接合の研究成果についても報告した。

以上

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