ナノ材料マイクロデバイス研究センター利用教員が研究ブランディング事業 第3回研究会で研究報告を実施しました

2018年8月10日

小寺副学長の挨拶

8月10日(月)に工学部・ロボティクス&デザイン工学部・知的財産学部の学部横断による研究ブランディング事業OIT-Pの2018年度第3回研究会を梅田キャンパスで実施しました。研究会では、センター利用の原田先生と伊與田先生が研究成果を報告しました。報告内容は以下の通りです。

工学部 一般教育科 原田 義之教授
 はじめに、目下取り組んでいる半導体微粒子の作製と光学特性に関するいくつかの研究テーマの概要を説明した。続いて、メインテーマである酸化亜鉛(ZnO)ナノ‐マイクロ粒子の作製と光学特性評価について、研究の進捗状況を報告した。まず、使用した顕微分光装置の概要と基本的な測定原理を説明した後、液相合成法によるZnO粒子の作製方法について述べた。これまでに様々な形状とサイズを有するZnO粒子を作製し、特に、塩化物を添加した場合、大きさが約100 μmの六角板状結晶の作製に成功したことを報告した。さらに、これら粒子の各種光デバイスへの応用の可能性についても言及した。最後に、二硫化モリブデン(MoS2)の作製とフォトルミネッセンス(PL)特性に関する研究についても紹介した。

工学部機械工学科 伊與田宗慶 講師
 最初に、研究背景として、自動車産業における地球環境負荷低減への取り組み、またそれに対しての自動車のマルチマテリアル化の動向に関して説明を行った。次に、マルチマテリアル化に伴い生じる抵抗スポット溶接部の品質確保に関する課題について述べ、当研究室で実施しているその課題へのアプローチについて説明を行った。
 続いて研究内容の報告として、当研究室で提案している異形電極を用いた抵抗スポット溶接においては、接合部に生じる金属間化合物の厚さを細かく制御することが可能であること、またその形成部における端部の厚さが接合強度に大きく影響を及ぼすことを報告した。

以上

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