ナノ材料マイクロデバイス研究センター利用教員が研究ブランディング事業 第5回研究会で研究報告を実施しました

2018年11月22日

前元 教授の挨拶

平井 准教授の発表

11月22日(木)に工学部・ロボティクス&デザイン工学部・知的財産学部の学部横断による研究ブランディング事業OIT-Pの2018年度第5回研究会を梅田キャンパスで実施しました。研究会では、センター利用の平井先生と藤里先生が研究成果を報告しました。報告内容は以下の通りです。

工学部 応用化学科 平井 智康 准教授
 側鎖型合成高分子の立体規則性および立体障害が螺旋構造形成に及ぼす影響に関して述べた。ポリへドラルオリゴメリックシルセスキオキサン(POSS)を含有するメタクリレートモノマーを各種開始剤を用いてリビングアニオン重合法に基づき高分子を調製することで、立体規則性を制御したPOSSを含有する高分子が得られることを報告した。さらにイソタクチックに制御したPOSS含有高分子に対してキラルドーパントを添加することで、一方巻に制御された動的螺旋構造が形成されることを述べた。また立体規則性を制御したブロック共重合体の調製にも取り組み、得られた高分子からは、明確なミクロ相分離が観測されることを報告した。

工学部 生命工学科 藤里 俊哉 教授
 これまで取り組んできた生体組織工学研究について、再生医療の範疇に含まれる組織工学の全般的な説明をすると共に、特に脱細胞化組織を用いた再生医療について自身の特許技術を含めて解説した。続いて、本研究テーマで ある三次元培養骨格筋について、脱細胞化組織を腱として用いることで、可搬型かつ生体筋肉と同等の機能性を発揮する培養骨格筋が得られたことを報告した。さらにその応用例として、再生医療のみならず、マイクロロボットの駆動部、筋肉に作用する薬物の開発、筋肉応答の生理学的解明、そして機能性食品まで、将来的に幅広く展開できる可能のあることを報告した。

以上

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