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小説「下町ロケット」に登場する弁護士のモデル鮫島正洋弁護士の講演会開催

2016年7月26日

  • 鮫島弁護士は具体的な事例を基に説明 鮫島弁護士は具体的な事例を基に説明
  • 学内外から多くの参加者が集まった 学内外から多くの参加者が集まった
  • 講演後は、鮫島弁護士に意見交換しようと参加者たちの列ができた 講演後は、鮫島弁護士に意見交換しようと参加者たちの列ができた

 知的財産学部・大学院知的財産研究科は7月2日、本学うめきたナレッジセンターで、「小説『下町ロケット』にみる『中小企業の特許戦略と事業競争力のリンク』~ニッチトップを目指すための戦略とは?」に講演会を開催。小説に登場する弁護士のモデルとなった鮫島正洋弁護士に講演いただきました。
 「なぜ今、『知財戦略』が求められているのか?」これまで地域経済を支えてきたのは、地域に根差す中小企業ですが、人口減少・少子高齢化による国内需要の減少、大企業と下請というこれまでの系列取引関係の変遷により、その存在基盤は脅かされつつあります。このような状況を打破するための方策は、「自力での市場開拓への挑戦」(独自技術を用いた自社製品開発)であり、それを実現するために重要となる手段が「知財戦略」です。
 中小企業が選ぶべきマーケットの選定、マーケットニーズを先取りした研究開発には、特許情報を用いた市場分析が有効であり、マーケットを守るためには研究開発の成果の必須特許化が必要です。そして、このような「知財戦略基本セオリ」を個別企業に適用して、各社における経営戦略を実現するための手段として定着させることが「自力での市場開拓への挑戦」に有効な道であると鮫島弁護士は述べました。
 「下町ロケット」誕生の経緯、TV化のエピーソードを交え、豊富な説明図、具体的な事例をもとに楽しく分かりやすい説明に、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。本学の大学院生からは「知的財産戦略は大阪の中小企業の発展の救世主であるとの強力なメッセージをいただき感激した」との声が上がりました。

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