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ロボティクス&デザイン工学部が台湾・台北科技大学と国際PBLを実施~農作業支援ロボットの開発~

2017年10月13日

  • 農家を訪問してのヒアリング調査 農家を訪問してのヒアリング調査
  • 台北科技大のグランドでの走行実験 台北科技大のグランドでの走行実験
  • 共に学んだメンバー 共に学んだメンバー

ロボティクス&デザイン工学部は、協定校の台湾・台北科技大学と約2カ月間にわたり国際PBL(Project-Based Learning)を実施しました。本プロジェクトは新しい取り組みとして、梅田キャンパスに隣接するヤンマーから提案のあったテーマを受け、台北科技大生6人(機械工学科とデザインカレッジ)と本学学生6人(ロボット工学科と空間デザイン学科)の12人で課題解決に向けて取り組みました。
 6月30日~7月28日にかけて台北科技大の学生を梅田キャンパスに迎え、テーマを共有することから始まりました。多くの農作業機器を製造、販売しているヤンマーから与えられた課題は、今後の高齢農作業者の増加に伴い、小規模農業での安価で効果的な革新的小型農業支援機器の開発でした。
 この課題に対してプロジェクトメンバーは、小規模農家を訪問し、ヒアリングを行いました。また、ヤンマー長浜工場でトラクターなどの農機具を見学し、さらにアイデアを膨らませ、デザイン系と機械系のグループに分かれて作業がスタートしました。デザイングループは、ペルソナ設定、デザインスケッチなどの作成を担当。機械系グループは、クローラーを用いた運搬車の模型製作、農作業者の追従方式などを検討し、試作装置の製作に取り掛かりました。
 8月6日~30日にかけては場所を台北科技大に移し、同じメンバーで引き続きプロジェクトを実施しました。運動場での走行実験などを行い、それぞれの機能が動作することを確認し、8月30日の修了式で参加学生に修了証が手渡されました。
 そして、9月28日には台湾と日本でネットを介して最終報告会を実施し、参加学生たちはヤンマーおよび両大学の関係者に対してプロジェクトの成果を英語で報告しました。同社の担当者からは、「短期間で多くのアイデアを出し、試作が完成できたことは大きく期待を超えるものだった」と労いの言葉をいただきました。また、参加した学生からは、「2カ月間で国際的な交流を深められた」、「非常に大きな経験と自信につながった」という声が上がりました。今後も、このような企業からの課題にグローバルチームで取り組むI²PBL(Industry theme-based International PBL)を推進し、効果的なエンジニア教育を実践します。

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