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VRで防災トレーニング。情報科学部が「FMひらかた防災イベント」にブースを出展

2019年6月27日

  • ゴーグルを装着し、コントローラーで消火作業を疑似体験する参加者 ゴーグルを装着し、コントローラーで消火作業を疑似体験する参加者
  • 会場には、近畿地方整備局の対策本部車も展示。工大ブースはこの車両に設置された。 会場には、近畿地方整備局の対策本部車も展示。工大ブースはこの車両に設置された。

 6月16日、京阪本線枚方市駅前のビオルネ正面入口と岡本町公園で開催された「FMひらかた防災アウェ・フェス2019 in ビオルネ」に情報メディア学科のインタラクションデザイン研究室(指導教員:佐野睦夫学部長)がブースを出展し、同研究室の学生6人が協力しました。本イベントは昨年6月18日の大阪北部地震による被災の経験を風化させないため、防災への気づきの場として開催されました。

 同研究室は「不可能を体験できるVR防災トレーニング」と題した体験イベントを実施。VR技術を用いて、実際の火災に近い環境を再現し、「避難」と「消火」の疑似体験を行いました。「避難訓練」では、避難に必要な知識である「火災の周知」「酸素の供給を断つ」「低姿勢での避難」「自分と他者の命の尊重」を学び、体験中に「警報ベルを押す」「開いている窓を閉める」「煙の充満している場所では屈んで進む」などのリアルな避難体験を行いました。「消火訓練」では、消火ボールや消火器、消火栓を使った初期消火の体験を行いました。なお、同コンテンツは体験者のモチベーションを向上させるため、ARCSモデル(学習者の動機づけを高める方法)に則ったシステム作りを行っています。当日は、珍しいVR体験に子供から大人までたくさんの人でにぎわいました。

 同研究室の菊池晶陽さん(情報メディア学科4年)は、「臨場感ある体験を行うことで実際の防災・避難時の行動で必要な知識や消火機材などの操作方法を学べ、防災意識の向上が見込めるのがこのVR防災システムの特長です。今後は災害発生時、避難者に的確な指示ができる指導者を育成する訓練支援システムに成ればと考えています」と同システムの展望を語りました。

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