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「ものづくりデザイン思考実践演習Ⅰ」成果報告会を開催しました

2019年10月4日

  • 成果報告会の様子 成果報告会の様子
  • 完成した「気管カニューレ」のプロトタイプ 完成した「気管カニューレ」のプロトタイプ

 ロボティクス&デザイン工学部の3学科(ロボット工・システムデザイン工・空間デザイン学科)横断科目「ものづくりデザイン思考実践演習Ⅰ」の成果報告会を梅田キャンパスで開催しました。本演習は3年次前期の開講科目で、1・2年生で学んだデザイン思考(イノベーション創出手法)と基礎知識・技術をベースに、第1クォーター(前半)での事前学習を経て、第2クォーター(後半)では海外を含めた現場で実社会の課題解決を目指す授業です。
 
 学生は「グローバル」「産学連携」「地域連携」などのカテゴリーに分けられた19のプログラムから1つを選択し、チームで課題解決に挑戦しました。
 
 産学連携カテゴリーの「福祉施設および福祉機器開発」プログラムに取り組んだチームは、重症心身障がい者を受け入れている施設「デーセンター夢飛行」が抱えている課題に挑戦。自発呼吸が難しい障がい者の気道確保や分泌物の吸引などに使用するスタッフ用気管カニューレ(福祉機器)の訓練装置の開発を依頼されました。これまではペットボトルを使用し訓練していましたが、肺の役割が果たせないため、人工呼吸の練習ができませんでした。肺の役割を果たす柔らかい素材が見つけるのに苦労しましたが、最終的にはビニール製の水筒を代用することで、課題を解決することができました。リーダーの池本茉央さん(システムデザイン工学科3年)は、「施設見学やヒアリングを重ねて、装置のプロトタイプを完成させることができました。プログラムを通じて、コミュニケーションの大切さや、デザイン思考についてより深く学ぶことができました」と演習を振り返りました。
 
 このほか、各プログラムで実践演習に取り組んだ学生らも、試行錯誤を繰り返しながら、解決策を導き出していく実践的な学びの中で自身の成長を感じていました。
 

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