OIT自律学修 在学生の声

苦手意識を克服し、自身を持つことができた

工学部 都市デザイン工学科 2年次 ※2023年度現在

岩戸 亮憲さん 出身校:奈良北高等学校

個別学習相談で、入学当初の不安が解消

 高校では、気軽に職員室を訪ねていける環境でしたが大学では異なるため、「物理学a」の授業についていくためにどうすればよいか漠然と不安に感じていました。
 その時、入学時のガイダンスで配布された冊子で教育センターの個別学習相談があることを知り、活用してみるとその不安は、すぐに解消されました。
 教育センターの先生方や先輩学生の皆さんが、目の前のホワイトボードに計算の途中式を細部まで書いてくださり、私が理解しているかその都度確認しながら進めてくれます。類似問題も出してくれるため、復習にとても役立ち、「物理学a」の授業内容を十分理解することができました。

苦手意識を変えることができた、基礎力向上講座

 高校時から物理は、あまり得意ではありませんでした。
 最初は、授業時に配付された問題の解答を確認しながら復習をするだけで、どこが理解できていないのか特定することもできずにいました。
 このような中、物理の基礎力向上講座を友達が受講していたことがきっかけで、一緒に毎週受講したことで、物理に対する意識が変わりました。講座では、実際に授業で出された問題について、途中式も交えて一貫して解説されるため、分からない箇所が明確になり、復習がしやすく、そのおかげで授業にスムーズについていくことができるようになりました。
 また、授業後に講座が開講されていたため、受講しやすい時間帯であった点も継続できたポイントでした。

自信につながった、夏期集中パワーアップ講座

 物理の基礎力向上講座で教えてくれた先生の解説がとても分かりやすく、自身のためになったことを覚えています。
 その先生が、夏期集中パワーアップ講座を担当されると知ったため、参加するきっかけにつながりました。同講座では、基礎だけでなく、発展的な問題もありましたが、分かりやすい解説のおかげで問題を解くことができ、自信を持って後期の授業に取り組むことができました。


夢をかなえるためにさまざまなことにチャレンジした充実の4年間

ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科 4年次 ※2023年度現在

濱村 貴美香さん 出身校:小倉工業高等学校

「プロジェクト活動」で磨き上げられたリーダーシップ

 小学生の頃からものづくりが好きで、中学校、高校においてロボットコンテスト(ロボコン)に出場したことで、ロボットに興味が湧きました。大学においても、ロボコンへの出場をめざすべく、学生主体で活動できる「ロボットプロジェクト」がある大阪工業大学への進学を決めました。
 プロジェクト活動では、リーダーとして約40名の部員を率い、夜遅くまでロボットの設計や製作に取り組み、NHK学生ロボコン等のコンテストに参加するなど、想いを同じくする仲間達との切磋琢磨で充実した時間を過ごしました。

教員へのあこがれ、探求心が芽生えた工科高校インターンシップの経験

 中学校、高校の部活動、大学のプロジェクト活動においても唯一の女性メンバーとして過ごした経験から、理工系に興味をもつ女子生徒をサポートしたり、より多く育てることができる職業に就きたいとの想いが強くなり、工科系高校の教員をめざすようになりました。
 3年次に参加した「工科高校インターンシップ」や4年次の「教育実習」を通して、授業実施だけでなく、生活指導や就職支援、学園祭にも携わることができ、「日々の生徒の成長」を間近に感じることで、教員になりたいという気持ちが一層強くなりました。
 その一方で、教員としての在り方や教育についてさらに深く学ぶことで、「生徒にもっとたくさんのことを伝えることができるのではないか」と考えるきっかけにもなりました。

専門性をさらに高めるため、大学院へチャレンジ

 担任の先生にそうした悩みを相談したところ、「自身の研究テーマであるロボットを活用した教育について、大学院で時間をかけて学修をしてみては?」とアドバイスを頂いたことがきっかけで、他大学の大学院に進学することを決めました。
 大学院受験では、学部時の得意分野や自身の性格について、DSシステムを活用して分析し、担任の先生と徹底的に面接対策を行いました。また、ある程度のTOEICスコアも求められるため、学内の無料受験制度や海外語学研修を利用し、スコアの向上に取り組んだ結果、合格することができました。
 卒業に向けての日々の授業に加えて、プロジェクト活動、インターンシップ、大学院受験と、さまざまなことにチャレンジでき、ほんとうに大変な4年間でしたが、一回りも二回りも大きく成長することができたと思っています。


さまざまな学修支援制度を活用し、自分が目指す将来へ

情報科学部 ネットワークデザイン学科 3年次 ※2023年度現在

山中 勇輝さん 出身校:八尾翠翔高等学校

「1から学ぶ」を支援してくれる心強い「授業」

 高校3年生の夏にプログラミングについて学びたいと思い、大阪工業大学の情報科学部ネットワークデザイン学科に入学しました。
 入学前のプログラミングに対するイメージは、「複雑な内容が多く、難しすぎて意味が分からない」というものでした。また、入学後に周りを見渡してみると、高校の時からプログラムについて学んでいる人が多く、何も分からない状況の中で授業についていけるのか非常に心配だったことを覚えています。
 しかし、そんな心配とは裏腹に授業に出席してみると、すごく分かりやすく、全く専門知識がない人でも分かるようなレベルから始まって、徐々に踏み込んで学修内容を深く掘り下げて説明する丁寧な先生方が多くおられました。そのため、プログラミング初心者の私でも基礎をしっかりと押さえて理解を深めていくことができました。

苦手分野の克服や学修習慣を形作れる講座

 1年次の時に苦手意識のあった「微積分学」の単位を落としてしまい、その授業の再履修をするとともに、苦手意識を克服するために教育センターの基礎力向上講座を受講することにしました。基礎力向上講座では、「微積分学」の授業で学んだ内容を基にした演習問題の実践が中心でした。問題を解く→分からないところを先生が説明してくれる→問題を解きなおす、の取り組みを繰り返すことで、分からないことを一つずつクリアしていくという学修習慣を身につけ、「微積分学」の単位取得につなげることができました。
 当時身につけた学修習慣は、毎日の学修を進める中で、今も学生生活の基盤となっています。

課題解決型授業の取り組みを通じて、将来はシステムエンジニアをめざす

 基礎力向上講座で培った学修習慣が特に生かされたと感じたのは、「ネットワークデザイン基礎演習」の授業での取り組みです。
 「ネットワークデザイン基礎演習」は、IOTを用いて世の中に存在する問題を解決するような仕組みをグループ単位で考案し、プレゼンテーションを行うというものです。
 私のグループでは、散歩に出ていった猫が帰ってきたことに気付かず外に放置してしまうという問題の解決策として、猫の高さに合わせて設置したセンサーで猫を検知し、音で知らせてくれる機能を搭載した「猫インターホン」という仕組みを考えました。
 その仕組みを組み立てる過程で、距離センサーや温度センサーを動かすマイコン(電気機器を制御するための電子部品)をいかに最適な組み合わせにしていくかについて、何度も試行を重ね、問題点を一つ一つクリアしていきました。
 この授業の経験を生かし、将来はシステムエンジニアとして、顧客や企業が求めるシステムの構築に携わり、社会に貢献していきたいと考えています。


キャリア活動を通じて自信がつき、将来のビジョンが明確化できた

知的財産学部 知的財産学科 3年次 ※2023年度現在

田中 城士さん 出身校:大阪市立高等学校

担任の先生のサポートで、キャリアに対して1年次から本格的に取り組む

 将来の仕事や進路に対しては、漠然としか考えていませんでした。そのような中、進路について積極的に取り組めるサポートをしてくれたのが、担任の先生でした。
 私が所属している知的財産学部では、入学後の1年次から4年次まで、年次ごとに少人数制のゼミが開講されています。1年次で開講する「キャリアゼミナール」において、自身で業界について調べる課題に取り組んだ時のことです。酒造業界について調査していく中で、ビール原料の「国産ホップ」の栽培PRに関する自治体の情報に興味を持ち、そのPR活動に参画することができました。その際、社会人の方との仕事の進め方についてゼミの先生から色々と教えていただいたおかげで、活動はうまくいき、貴重な経験を得ることがでました。

成長の足跡を客観的に確認できたことで、
念願のインターンシップ先の参加が叶う

 2年次から3年次にかけてキャリア形成に関する3つの授業科目を受講し、ビジネスマナーや企業分析などの学びを通じて、“なりたい自分像“がさらに明確になり、複数のインターンシップ(就業体験)に参加しました。
 履歴書に自身の長所を書くにあたり、何を書けばよいのかとても困ったことを覚えています。そのような時に、授業内で受験したPROGテストの結果をもとに、修学指導面談時にゼミの先生から「これまでの自身を振り返ってみては」とアドバイスをいただき、それを基に自己を詳しく分析でき、説得力ある履歴書を書くことができました。その甲斐あって、念願の地方の官公庁でのインターンシップに参加することができ、名産物の商標登録に関する実務を経験できたことは、自分にとって大きな自信につながったと思っています。

より高みをめざし、「早期進学制度」を活用して大学院へ

 1年次の終盤から大学院進学を意識するようになりました。その後、インターンシップに参加したことで、知的財産の専門性をさらに高めたいと思い、進学を決意。早期進学の候補者に選ばれ、卒業研究の合格に向けて取り組んでいます。
 早期進学の候補者に選ばれると、4年間で必要な学修を3年間で進めていくため、1年間でより多くの単位数を修得する必要があります。私の場合は、1年次の成績(GPA値)が良好であったため、2年次では上限より多く履修できたことも、早期進学へのモチベーションを高めるきっかけのひとつになりました。