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産官学連携・研究支援
研究ブランディング事業 OIT-Pの第5回研究会を開催しました
2018年12月7日
- 前元 教授の挨拶
- 平井 准教授の発表
・日時:2018年11月22日(木)13:00~15:00
・場所:梅田キャンパス3階 302号室
・内容:OIT-Pの取り組みについて(前元教授)、
研究成果の報告(平井准教授、井上准教授、藤里教授)、
今後の計画と予算、年度報告書(前元教授、小池教授)
今年度第5回の研究会に25名が出席し実施され、活発な質疑応答が交わされました。
冒頭に、前元教授から本年度第2回の「地域産業支援プラットフォーム公開セミナー」を来年2月27日(水)に、本学の大宮キャンパスで実施することの説明がありました。当日は、記念講演2件と、OIT-P研究内容の紹介、また、研究ブランディング事業の全研究テーマのポスター展示も行う旨の説明がありました。
次に、研究会の発表内容については下記のとおりです。
記
工学部 応用化学科 平井 智康 准教授
側鎖型合成高分子の立体規則性および立体障害が螺旋構造形成に及ぼす影響に関して述べた。ポリへドラルオリゴメリックシルセスキオキサン(POSS)を含有するメタクリレートモノマーを各種開始剤を用いてリビングアニオン重合法に基づき高分子を調製することで、立体規則性を制御したPOSSを含有する高分子が得られることを報告した。さらにイソタクチックに制御したPOSS含有高分子に対してキラルドーパントを添加することで、一方巻に制御された動的螺旋構造が形成されることを述べた。また立体規則性を制御したブロック共重合体の調製にも取り組み、得られた高分子からは、明確なミクロ相分離が観測されることを報告した。
ロボティクス&デザイン工学部 システムデザイン工学科 井上 剛 准教授
筋電(EMG)を用いた、ペダリング運動時における筋活動リアルタイムフィードバックシステムについて説明を行った。筋電の計測結果をリアルタイムに表示する手法においてデジタルフィルタの影響により波形が変形してしまう課題を説明し、波形の変形を減らす提案手法のアルゴリズムと同手法の有効性を示した評価実験の結果について報告した。さらに、ユーザに対して負荷の少ない計測環境の実現を目指して開発を行っている筋電計測ウェアについての紹介を行った。具体的には、従来のディスポ―ザブル電極の代わりにウェアにプリントする電極を用い、接触インピーダンス計測が可能なワイヤレス筋電について紹介した。
工学部 生命工学科 藤里 俊哉 教授
これまで取り組んできた生体組織工学研究について、再生医療の範疇に含まれる組織工学の全般的な説明をすると共に、特に脱細胞化組織を用いた再生医療について自身の特許技術を含めて解説した。続いて、本研究テーマで ある三次元培養骨格筋について、脱細胞化組織を腱として用いることで、可搬型かつ生体筋肉と同等の機能性を発揮する培養骨格筋が得られたことを報告した。さらにその応用例として、再生医療のみならず、マイクロロボットの駆動部、筋肉に作用する薬物の開発、筋肉応答の生理学的解明、そして機能性食品まで、将来的に幅広く展開できる可能のあることを報告した。
以上