パワー半導体で電力を自在に変換して利用する「パワーエレクトロニクス」をコア技術として、パワー半導体を進化させて使いこなす技術や、超小型軽量かつ極めて高い効率で電力を変換する新しいインバータを追求、応用技術として高周波電磁誘導を利用して電気自動車を無線で充電するワイヤレス充電システムや、新形蓄電素子を利用した瞬間充電型の電動スクータなどを開発しています。さらに電気自動車と地域の電力を無線伝送で相互融通する次世代スマートコミュニティなど近未来のエネルギー利用の革新をめざした研究を展開しています。

今まで半導体として利用されてきたシリコンに比べて高い電子移動度をもつ半導体やより大きな電圧でも動作する半導体、さらには透明な半導体を研究することで新しい機能を持った電子・光・磁性素子の開発を目指します。原子を一つ一つ積み上げて新しい半導体の薄膜を作り、リソグラフィ技術によって高速・低消費電力素子を実現します。透明半導体に関する研究では、自在に曲げられる電子ディスプレイ・情報端末を実現するための透明回路を作る技術の開発を進めており、透明で自在に曲げることのできる回路素子の開発にも成功しています。