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「ロボカップジャパンオープン2019ながおか」で準優勝、学会賞も受賞

2019.08.29

  • 準優勝および日本ロボット学会賞を受賞した「O.I.T. Trial」 準優勝および日本ロボット学会賞を受賞した「O.I.T. Trial」
  • 準優勝および人工知能学会賞を受賞した「OIT-RITS」 準優勝および人工知能学会賞を受賞した「OIT-RITS」
  • 準優勝した「MindGr@spers」 準優勝した「MindGr@spers」

 8月16日~18日、シティホールプラザ「アオーレ長岡」(新潟県長岡市)で開催された「ロボカップジャパンオープン2019ながおか」の「ロボカップ@ホーム」で本学ロボット工学科と情報科学部の学生合同チーム「O.I.T. Trial」、本学と立命館大との合同チーム「OIT-RITS」、本学と立命館大、岡山県立大の合同チーム「MindGr@spers」の3チームがそれぞれのリーグで準優勝を果たしました。さらに、「O.I.T. Trial」は日本ロボット学会賞、「OIT-RITS」は人工知能学会賞を受賞しました。

 4種類の競技の総合得点を競うオープンプラットフォームリーグに出場した「O.I.T. Trial」は、ロボット工学科の「ASAHI」と情報科学部の「ラサラス」の2体のロボットがそれぞれの特長や強みを生かせる競技に挑みました。中でも特に難易度が高かったのは「Go Get It in Unknown Environment」競技。未知の環境下において、人が英語でロボットにフィールド内の設置物や目的地を教え、自律移動型のロボットが正しく理解し実行できるかを競います。「ASAHI」が実力を発揮し、チームは予選を2位で通過。Final種目では森田耀仁さん(コンピュータ科学科4年)がプレゼンターを務め、「照明光の強度や色に影響されない画像情報を取得できるロボットビジョン」をプレゼン。生体網膜における情報処理を模擬することで照明光に影響されないロボットビジョンシステムが実現できると解説し、審査員から高い評価を得て準優勝につながりました。また、このロボットビジョンの有効性が評価され、日本ロボット学会賞を受賞しました。

 トヨタ自動車製ロボットHSR(Human Support Robot)にチームオリジナルのプログラムを搭載して競技を行うドメスティックスタンダードプラットフォームリーグに出場した「OIT-RITS」はHSRを「canis(ケイニス)」と名付け、最適化された音声認識プログラムにより、片づけを行うタスクで多様な物体の認識を可能にしました。また、ロボットアームを用いた扉や引き出しの操作、これまでにはつかめなかった多様な物体の把持にチャレンジしました。人に手間をかけないロボットへの知識獲得方法をHSRの「canis(ケイニス)」で実証し、準優勝および人工知能学会賞を受賞しました。

 仮想空間でロボットを動かし、さまざまなタスクを行うシミュレーションリーグに初出場した本学と立命館大、岡山県立大の合同チーム「MindGr@spers」は、ロボットが曖昧な言語情報による指示を理解し、タスクを的確にこなす能力を競うHandyMan競技を本学が担当。物体の認識精度を向上させるDeep learning(深層学習)システムにより言語と物体を正しく理解でき、仮想空間上のリビングやキッチンなどで、地図をリアルタイムに生成しながら障害物を回避・自律移動し、タスクである目標地点まで正確に到達することができました。

 「ロボカップ@ホーム」は数あるロボカップの中でも最も盛んなリーグの一つとなっていて、年々競争の激しさが増しています。なお、「ASAHI」は,9月13日に梅田キャンパスで開催される「イノベーションデイズ2019」に出展されます。

「O.I.T. Trial」指導教員
 ・ロボット工学科:廣井富 准教授
 ・情報メディア学科:佐野睦夫 教授、鈴木基之 教授、宮脇健三郎 准教授
 ・ネットワークデザイン学科:西口敏司 准教授
 ・情報知能学科:奥野弘嗣 講師

「OIT-RITS」本学指導教員
 ・ロボット工学科:井上雄紀 教授
 ・システムデザイン工学科:中山学之 教授

「MindGr@spers」指導教員
 ・情報メディア学科:佐野睦夫 教授