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ハードウェアコンテスト「GUGEN2019」で大学院生の根本裕介さんの作品がトランジスタ技術賞を受賞しました

2019.12.26

  • トランジスタ技術賞の表彰パネルを手にする根本さん トランジスタ技術賞の表彰パネルを手にする根本さん
  • 3年の歳月をかけて開発した5指義手(F3Hand) 3年の歳月をかけて開発した5指義手(F3Hand)

 12月8日、アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京(東京都港区)で開催された日本最大級の自作ハードウェアコンテスト「GUGEN2019 展示会・授賞式」で根本裕介さん(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程2年)が開発した「湾曲型空気圧人工筋により駆動する5指義手(F3Hand)」がトランジスタ技術賞に選ばれました。
 本コンテストは、「ユーザーの課題を解決する“未来のふつう”となるアイデア・製品を具現(GUGEN)化する」をテーマに実用性や商品性の高いアイデアを表彰しており、エンジニアの登竜門として位置づけられています。
 
 一般的な5指電動義手は複雑な構造により900g以上と重く、ユーザーが装着をあきらめてしまうケースがありました。その課題に着目した根本さんは、ゴムやポリウレタン製のチューブを人工筋肉の素材に使用し、空気を送り込むことで、義手が動作するシンプルな構造を開発。金属部品を極力排除することで、約340グラムに軽量化することに成功しました。また、物をつかみやすい指先の柔軟さも兼ね備えています。
 根本さんは「開発したものを認めてもらうことができてうれしいです。今後は、開発した義手の5指を独立して動かすことができるようにしたいです」と受賞の喜びと今後の目標を聞かせてくれました。
 
<指導教員>
システムデザイン工学科・吉川雅博 准教授(アシスティブデバイス研究室)