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遠隔で学習を支援するロボットが登場(ロボット工学科・設計製図)

2021.04.16

  • 日常生活支援移動ロボット「ASAHI」がベースとなった学習支援ロボット 日常生活支援移動ロボット「ASAHI」がベースとなった学習支援ロボット
  • 履修学生と対面せずに学習指導を行うSAの若林さん(左) 履修学生と対面せずに学習指導を行うSAの若林さん(左)
  • 図面に投影されたカーソルを見ながら指摘箇所を確認する門永さん 図面に投影されたカーソルを見ながら指摘箇所を確認する門永さん

 4月15日、ロボット工学科2年配当科目「設計製図」(担当教員:廣井富准教授)で、新型コロナウイルス感染症対策目的とした「遠隔で学習を支援するロボット」が登場しました。
 
 同授業は製品や部品を製作する上で必要な図面を作成し、設計製図の基本的知識を習得することを目指すものです。今回の授業は、練習用の図面を描く内容でした。正しい図面かをチェックする「検図」を授業の最後に行いますが、コロナ禍の前は隣席の履修学生同士で行っていました。しかし、この作業は近い距離で学生同士の会話が発生してしまうため、感染対策上好ましくありませんでした。
 
 そこで廣井准教授は、この「検図」を遠隔で行うため、「ロボカップジャパンオープン2019ながおか」で準優勝した同学科の日常生活支援移動ロボット「ASAHI」をベースに試作機を開発。このシステムは、離れた場所にいるSA(スチューデント・アシスタント)が図面の間違いをカーソルで指摘することを可能にします。ロボットに搭載されたカメラで図面を見ることができ、スピーカーやマイクを使い、履修学生との会話も可能です。門永梨瑚さんは「対面せずに作成した図面を見てもらえるので感染防止に有効だと感じました。安心して授業を受けることができます」と感想を述べました。また、SAの若林広悦さん(ロボット工学科4年)は「今日が初めての導入だったので、教室内でチェックしましたが、今後は別室からロボットを操作して、完全な遠隔環境で運用できればと考えています」と話しました。今後、同学科を中心に、新たな教育ツールとして活用されることが期待されます。