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薬物乱用防止にかかる講演会を実施

2021.12.01

  • 登学時間に啓発チラシを配布 登学時間に啓発チラシを配布
  • 講演を熱心に聞く学生ら 講演を熱心に聞く学生ら
  • 薬物の種類について説明する山口警部補 薬物の種類について説明する山口警部補

 本学は11月18日から約1週間を薬物乱用防止にかかる啓発週間として位置づけ、違法薬物の危険性への理解を促進するためキャンパス内でポスター掲示やチラシを配布するなど啓発活動を行いました。これは、大麻などの違法薬物によって検挙される若者が近年急増している社会情勢を鑑みた取り組みで、29日にはOITホールから梅田・枚方キャンパスと中継し大阪府旭警察署少年係による講演会も実施しました。
 
 講演会では、まず同署の山口竜一警部補からMDMAや覚せい剤など違法薬物の種類について説明がありました。その中でも特に大麻は、若年層(10代~20代)の間で広まっていると言い、府内における若年層の検挙者数の推移が示されました。それによると、令和2年の摘発者数は前年比51人増の351人。急増の要因について山口警部補は、抵抗感が薄くSNSを通じて入手しやすいからではとみており、学生に対し「大麻は『ゲートウェイドラッグ』と呼ばれ、他の違法薬物への入り口になりやすい」と注意喚起しました。
 また「『大麻は少量なら依存症にはならない』などと誤った情報がはびこっています。決してだまされないでください」と警鐘を鳴らしました。更に、密輸・密売するため形状が多様化しており「リキッドタイプのものや、大麻成分入りの食品が販売されているケースもある」との話もありました。
 最後に山口警部補は「薬物は一度手を出すと取り返しがつきません。絶対に手を出さない、誘われても断固拒否するという姿勢を貫いてください」と強く訴えました。
 
 講演後の質疑応答では、学生らから「違法薬物の売買はどこで行われているのか」「薬物依存者になると、具体的にどんな症状が出るのか」など多くの質問が出ました。山口氏は、危険なエリアとして歓楽街のクラブを挙げ「そうした場所には近づかないのが得策です」と回答。また、依存状態に陥ると精神が錯乱し、結果的に自殺してしまう者もいると話しました。
 学生らは、事例を交えた具体的な説明に熱心に耳を傾け「より多くの学生がこうした機会に参加し、意識を高めることが大切だと思う」と感想を述べました。
 
 本学では引き続き、在学生の薬物乱用防止のため新入生ガイダンスでの注意喚起などを継続します。