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令和3年度「おおさか環境賞」協働賞を受賞しました

2022.03.29

  • 協働賞を受賞した水圏水工学研究室のメンバーら 協働賞を受賞した水圏水工学研究室のメンバーら
  • 大正川での活動の様子 大正川での活動の様子
  • 準大賞を受賞した「人を自然に近づける川いい会」と協働賞を受賞した関係者ら 準大賞を受賞した「人を自然に近づける川いい会」と協働賞を受賞した関係者ら

 3月15日、大阪府庁咲洲庁で令和3年度「おおさか環境賞」の授賞式があり、都市デザイン工学科の水圏水工学研究室(指導教員:田中耕司 特任教授)が協働賞を受賞しました。同表彰は、大阪府で自主的かつ積極的に他の模範となる環境保全または創造に資する活動に取り組んでいる個人、団体、事業者を表彰し、豊かな環境づくりに向けた活動を奨励するものです。同研究室は茨木市から推薦された「大正川の多自然川づくり」の活動を行っている「人を自然に近づける川いい会」(府民活動部門・準大賞)の活動に協力したことから、協働賞を受賞しました。
 
 今回、受賞した活動は生物多様性の保全・創出と持続的利用の観点から、河川全体の自然の営みを生かして、地域にとって安全で楽しい河川環境づくりを目指す「多自然川づくり」をコンセプトに、茨木市の大正川で水生生物の捕獲調査、外来生物の駆除、在来生物の棲息・育成・繁殖環境の保全に取り組みました。同研究室のメンバーらは、地域活動として小中学生を対象にした自然観察会の支援、環境保全と治水を目的とした河川改修とのバランスを見い出すために河床の変化を数値シミュレーションで予測しました。また、解析のために必要な詳細な地形をドローンによって測量し、約10万点のグリッドデータを利用して最近のDXにも対応した研究成果を挙げました。このような詳細なデータは河川環境の維持向上にも貢献することが可能であることを示しました。この研究成果は、河川管理者である大阪府、人を自然に近づける川いい会等の皆さんと共有し、科学的な根拠を示すことで今後の河川整備・管理について貢献しました。
 
 研究室代表の藤村秋人さん(4年)は、「生物多様性空間を保全していくためには、人の手を使い日常的に保全活動を行う必要があることを知ることができ、有意義な活動になりました」と振り返りました。

【水圏水工学研究室活動メンバー】
<教員>
田中耕司 特任教授
<学生(いずれも城北水辺クラブに所属)>
藤村秋人 さん(4年)
安藝大樹 さん(同)
デニス さん(同)
田ノ内寛大 さん(同)
阿部晟大 さん(同)
糸永祐二 さん(3年)
岡美利 さん(同)
久井克真 さん(同)