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都市デザイン工学科の田中耕司教授が三重大学の防災講演会に登壇しました

2022.06.03

  • オンラインで同連絡会員に防災の最新情報を伝える田中教授 オンラインで同連絡会員に防災の最新情報を伝える田中教授
  • 日常生活で“防災”を意識できるような提案も行った 日常生活で“防災”を意識できるような提案も行った

 5月22日、都市デザイン工学科の田中耕司教授が三重大で開催された令和4年度防災講演会(主催:みえ防災コーディネーター連絡会)に登壇し、「防災・減災行動を無意識にできそうな方法とは?~皆さんの生活の中に災いから被害を少なくする『こと』・『もの』が・・・~」と題した講演を行いました。講演はオンラインで開催され、27人が視聴しました。
 
 田中教授は、国民がいずれ直面する災害に対し、災害(外力)にあらがうことはできないとしたうえで、防災上で重要な情報源である地震予測や豪雨予測、気象情報などが必ずしも完全であるとは言えず、それらからの情報だけをうのみにすることのリスクについて解説しました。また、行政機関と自治会レベルでの防災・減災に対する意識の違いについても説明。行政機関による防災(公助)には地域防災計画の他に避難所運営計画や防災タイムラインなどが、自治会・自主防災組織による防災(自助、共助)には地区防災タイムラインや世帯・個人で作成できるマイ・タイムラインなどがあることを解説しました。しかしながら、いざとなったときに、個人、地域が行動できるのかは別の問題だからこそ、防災・減災行動に繋がる地域の実情を踏まえた『こと』や『もの』を見つけ、生活の中に埋め込むことが重要であることを解説しました。そのための根拠となる事例や調査研究の結果を会員の皆様に説明しました。質疑では、生活防災の概念に基づく活動について質問や意見があり、いくつかの自治会が実践したいとの意向がありました。 
 
みえ防災コーディネーター連絡会について
みえ防災コーディネーター認定者が、地域密着型の防災活動を展開するために2011年2月に組織された団体で、会員相互の交流と情報共有、スキルアップ研修による知識・技能の向上を図っています。