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「レスキューロボットコンテスト」に出場しました

2022.09.06

  • UP-RP(青)と大工大エンジュニア(緑)のメンバーら UP-RP(青)と大工大エンジュニア(緑)のメンバーら
  • 大工大エンジュニア 大工大エンジュニア
  • UP-RP UP-RP

 8月13日、14日に神戸サンボーホール(神戸市中央区)で開催された「レスキューロボットコンテスト2022」に本学ロボットプロジェクトチーム「大工大エンジュニア」と梅田ロボットプログラミング部「UP-RP(ウーパールーパー)」が出場しました。

 本大会は阪神・淡路大震災を契機に、レスキューシステムを拡充し災害に強い世の中を作るという大きな目標に向けて、技術の継承と次世代人材育成のための一つの手段として開催され、創造性を育む場や機会を提供しています。競技設定として、地震で被災した建物を模擬した4分の1スケールの実験フィールドでの救命救助活動を想定しています。ロボットを操縦するオペレータは実験フィールドを直接目視できない場所で主にロボットに搭載されたカメラの映像やさまざまなセンサーを頼りにロボットを遠隔操縦し、時間内に要救助者を模擬した3体のレスキューダミー(愛称:ダミヤン)を救出します。競技結果だけでなく、レスキューに対する考え方や競技内容も重要な評価基準となっています。
 各出場チームは、指定されたスタートゲートからロボットをフィールドに投入。制限時間内に①作業ミッション、②調査報告ミッション、③救出ミッションの3つのタスクをこなします。また、競技ミッション以外にも事前に行われた書類審査や、プレゼンテーション、審査員評価などが複合的に評価され、順位が決定します。
 
 大工大エンジュニアは、「いつでも、どこでも、だれでもベストパフォーマンス」をコンセプトに昨年度から導入しているカメラレールによる全方位を映像確認できるカメラ、ジャイロセンサによる機体姿勢制御などが特長の1号機のほか、フィールドの状況に合わせて足回りを改良し階段を登れるように調整した2号機と、完全自立走行を行う3号機の計3体で競技に挑みました。競技本選1stステージでは、安定したパフォーマンスを発揮し、2ndステージに駒を進めました。2ndステージでも序盤では順調にガレキの撤去作業とダミヤンの捜索を進めていましたが、1号機との通信断絶や、2号機のカメラ映像が途絶えるなどのトラブルが連続して発生。チームで声を掛け合いながらリカバリーを試みますが、時間切れとなってしまい、2ndステージ敗退となってしまいました。1年間チームを引っ張ってきた濱村貴美香さん(ロボット工学科3年)は、「結果は伴いませんでしたが、ベストパフォーマンスに向けて全力を出すことが出来ました。チームのみんなと大会のフィールドに立ち、挑戦することができてよかったです」と悔しさを見せずに晴れ晴れとした表情で答えました。
 
 また、梅田キャンパスに拠点を置く梅田ロボットプログラミング部の「UP-RP」が今大会から初参戦・初出場しました。同チームはサスペンション付きのタイヤによる高い走破性と高精度・高パワーを実現した独自デザインのアームを搭載する1号機(うーぱ)と足回りをキャタピラ駆動式にすることで階段昇降を可能にし、カニの爪を参考にしたアームが特長の2号機(るーぱ)の2体のロボットで競技に参加しました。シンプルなデザインでトラブルも少なく、1stステージで上位6チームに入り、2ndステージが免除。初出場ながら、いきなりファイナルステージに躍り出ました。しかし、このステージでは簡単なミスにより1号機が停止するトラブルが発生。2号機でのリカバリーと1号機の応急処置を行いながら、救出活動等を行いました。ダミヤンの救出は叶いませんでしたが、容体判定や支援物資の運搬などでポイントを獲得。総合ポイントとして809点を獲得し、ファイナルステージに出場した8チーム中4位の成績を残しました。また、高度なロボットアームの操作・制御にチャレンジし、実現していたとして「ベストテレオペレーション賞(サンリツオートメイション賞)」を受賞しました。チームリーダーの本多彩音さん(同2年)は次年度に向けて「確実にダミヤンを救出できるようにアームの精度や速度を更に向上させ、もう一度挑戦したいです」と意気込みを語りました。
 
 
表彰結果速報 (競技会本選/レスコン2022)