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スタンフォード大学講師によるワークショップを開催しました

2014.12.02

  • 粘土などを使ってアイデアを可視化 粘土などを使ってアイデアを可視化
  • Carleton博士の講義に耳を傾けます Carleton博士の講義に耳を傾けます
  • 講師と参加者のみなさん 講師と参加者のみなさん

 11月25日、大宮キャンパスでスタンフォード大学講師陣によるワークショップを開催しました。William Cockayne博士(スタンフォード大学)とTamara Carleton博士(CEO & founder, Innovation Leadership Board LLC)が講師として来学し、教員24人、大学院工学研究科の学生5人の他、企業の方にもご参加いただきました。
 ワークショップではスタンフォード大学機械工学科で実施されている「ME310」と呼ばれるプログラムの概要説明とグループワークによるデザイン思考体験を行いました。「ME310」とはスタンフォード大学を中心とした国際的な大学連携によるデザイン思考実践プログラムで、世界中の学生と企業が参加する、多国籍・多分野チームによる課題解決型プロジェクト活動です。企業が投じた課題に対して、課題分析、多様なアイデア創出、プロトタイプ製作によるアイデアの可視化と評価のプロセスを短期間に何度も繰り返し、革新的な製品やサービス提案を目指します。学生は、約9カ月間の取り組みを通じてデザイン思考による課題解決手法と、どのような難題にも積極的に取り組む精神を学びます。
 本ワークショップでは1チーム5人の計6チームが、高齢者用支援機器や未来の家具など、それぞれの課題について、「コンテキストマップ」というツールを用いて重要要件を抽出。ブレインストームで出たアイデア群を、粘土や色紙を使って可視化し、非常識的なアイデアも取り入れるなど、スタンフォード流のデザイン手法をグループワークにより学びました。グループワークで発表役を務めた木村建太君(大学院工学研究科電気電子工学専攻1年次)は「身体障がい者をサポートする機器がテーマで、実際に研究している領域に近くとても勉強になりました。粘土でイメージをふくらませ、さらに議論を繰り返すことで、研究の新しいアイデアも見つかり良かったです」と話してくれました。
 本学では、ロボティクス&デザインセンターなどで、今後もこのような国際的なワークショップを開催し、日本で今後拡大するデザイン思考教育プログラムをいち早く構築していく計画です。このような新しい工学教育を強化し、社会の多様な課題に貢献できる実践力のある学生の輩出を目指します。