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高槻市立 しろあと歴史館「AR高槻城」完成記念講演会 「バーチャルでよみがえる高槻城」で本学 吉川教授が講演

2015.03.25

  • 講演する吉川教授 講演する吉川教授
  • 吉川教授と高橋さん ARによる高松城の復元 吉川教授と高橋さん ARによる高松城の復元
  • 「AR高槻城」を体験。写真中央は、高槻市立しろあと歴史館西本幸嗣 主査学芸員 「AR高槻城」を体験。写真中央は、高槻市立しろあと歴史館西本幸嗣 主査学芸員

 「AR高槻城」については、昨年11月にも紹介「『AR高槻城』バーチャル体験ツアー」のとおり、本学工学部都市デザイン工学科の吉川眞教授の研究室がその開発にかかわっています。
 その完成を記念した講演会「バーチャルでよみがえる高槻城」が、3月22日、高槻市立しろあと歴史館主催で実施され、吉川教授が講演を行いました。
 高槻市教育会館の会場は150名を超える参加者で満席。高槻市立しろあと歴史館の西本幸嗣 主査学芸員から高槻城の歴史についての解説があった後、吉川教授が登壇しました。
  「AR高槻城」(ARは、Augmented Reality の略。「拡張現実」とも訳される)の開発の背景を、技術の進歩、法整備など社会の動き等、広い観点から総合的に解説。また開発のプロセスを、途上で乗り越えなければならなかった問題点なども交えながら説明を進め、江戸時代の高槻城下のイメージがスクリーンに映し出されると、会場から驚きの声が上がりました。
  西本主査学芸員の解説によれば、元禄4(1691)年、今の枚方附近を通りかかったオランダ商館医師のケンペルが「平野のかなた遠く、まるで水中にあるように美しく輝いて見えた」と書き残した高槻城が、「AR高槻城」によりタブレット端末やスマートフォンを通して身近な存在としてよみがえることになりました。
 「『かつて、あそこで、あのひとが』生きた都市空間の復元と『いつか、どこで、だれかと』期待に満ちた都市空間の創造が交錯する地点」としての空間情報デザインに関するコメントで、吉川教授の講演は締め括られました。
 今回、司会を務められた高槻市立しろあと歴史館事務長 兼 歴史民俗資料館長の中西裕樹氏からは、「他の城では天守閣を復元するというようなこともあるが、空間の広がりを感じられるという点においてARによる復元は意義深い」とコメント。
 また、11月の記事で「将来は出身地である高松で同じ取組みをしてみたい」と語ってくれた、「AR高槻城」開発の中心人物の一人であった高橋さんは、今回、高松城のARによる復元を披露しました。
 講演の後、参加者は、しろあと歴史館の前でタブレット端末やスマートフォンで「AR高槻城」を体験。完成版の公開には今しばらくの時間を要するようですが、その暁には多くの方に親しまれる存在になることが期待されます。