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ミュンヘン工科大トーマス・ボック教授による特別講演会「社会が求めるシステムデザイン」を開催

2016.07.14

  • 建築とロボットが協調・連携した生活空間について語るボック教授 建築とロボットが協調・連携した生活空間について語るボック教授
  • 家電メーカー、建築業などさまざまな業種の方が詰め掛けた 家電メーカー、建築業などさまざまな業種の方が詰め掛けた

 7月7日、ドイツのミュンヘン工科大建築学部からトーマス・ボック教授(Prof. Dr.-Ing. Thomas Bock)を招き、うめきたナレッジセンターで特別講演会「社会が求めるシステムデザイン」を開催し、社会人、学生など約70人が参加しました。
 ボック教授は、建築とロボットの融合を研究テーマに、高齢者の暮らしをサポートする住宅内インテリアとロボットが融合した空間の形成をはじめ、建築、情報工学、福祉工学などを融合した学際的な研究開発にも取り組んでいます。
 ドイツは日本と同様に高齢社会で、国をあげての取り組みとして高齢者の知識や技能を若者に伝承し、高齢者が長く働ける環境や仕組みをつくることで、労働力不足を補うことを目指しています。講演会の冒頭でボック教授は、「ドイツの老人ホームは介護士が忙しくて入居者とのコミュニケーションが不足している。また、施設の設備はデザイン性に乏しく、さみしい空間になっている」とドイツの高齢者を取り巻く課題について触れました。
 この課題を解決するため、寝たきりの高齢者が再び元気に生活を送れるよう、テレビを見ながらトレーニングできる椅子や家中に張り巡らせたセンサーによる見守り、テレビ電話機能搭載ロボットを使用した、テレコミュニケーションによる在宅勤務について紹介しました。今後、日本も直面する高齢社会への新たなアプローチに参加者は真剣に耳を傾けていました。
 ボック教授の研究は、2017年4月に開設する新学部「ロボティクス&デザイン工学部」の研究領域と親和性が高く、今後も学術的な連携を深めていく予定です。