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「ロボカップジャパンオープン2017」で準優勝

2017.05.10

  • 修理後、見事にタスクをクリアする「ASAHI」 修理後、見事にタスクをクリアする「ASAHI」
  • Final種目でプレゼンテーションを務めた羽中田将さん Final種目でプレゼンテーションを務めた羽中田将さん
  • 「O.I.T. Trial」と「OIT Challenger」のメンバーら 「O.I.T. Trial」と「OIT Challenger」のメンバーら

 5月3日~5日、名城大学天白キャンパス(愛知県名古屋市天白区)で開催された「ロボカップジャパンオープン2017」にロボット工学科と情報科学部の学生合同チーム「O.I.T. Trial」と情報科学部の学生チーム「OIT Challenger」の2チームが出場しました。
 「O.I.T. Trial」は、ロボット工学科のロボット「ASAHI」と情報科学部のロボット「昴」の2体により、「ロボカップ@ホーム」部門で準優勝に輝きました。
 「ロボカップ@ホーム」は、日常生活の中で人とコミュニケーションをとりながら、人に役立つ仕事を行う実用的なロボットの実現を目指すものです。障害物を回避し、人を追従する技術を競う「Help-me-carry」、連続的な会話を理解し家事を遂行する「GPSR」、場所を覚え注文されたものを届ける「Restaurant」の3つタスクの総合点数を競います。7月に世界大会を控える今大会の競技は、すべて人間の英語発話をきちんと理解でき、流暢な対話システムが必要になります。情報科学部の学生は苦労の末、自然な英会話ができるシステムを作り上げ、大会に臨みました。
 大会当日、センサーや端子の接続、動作チェックなど40項目以上をチェックし、準備を進めていた「O.I.T. Trial」でしたが、「Help-me-carry」の競技開始直前、障害物との距離を感知するLRFセンサーが会場に差し込む太陽光の影響で誤作動を起こすトラブルが発生。急遽学生たちは予備のセンサーへの付け替え作業に取り掛かり、接続端子の不具合を瞬間接着剤で固定し解決するという対応力の高さを見せました。予選を2位で通過しました。
 ロボット工学科のロボット「ASAHI」の担当リーダーの椋浦一哉さん(同4年)は「予期しないトラブルに見舞われましたが、チーム全員が落ち着いて対応できたことが自信になり、以降のタスクを冷静にこなすことができました」と振り返ります。
 Final種目では情報メディア学科4年の羽中田将さんがプレゼンターを務め、家庭内に潜む子どもの事故リスクについて解説。危険検出機能や子どもの保護機能を搭載した「家庭内の子ども見守りロボット」を提案し、審査員から高い評価を得て準優勝で大会を締めくくりました。
 今回初出場となる情報科学部学生チーム「OIT Challenger」は、トヨタ自動車製のロボットHSR(Human Support Robot)「ケイニス」に学生たちが開発した規定3種のタスクを解決するプログラムを実装。予選通過は叶わなかったものの、人間と協調して片づけを手助けするデモンストレーションを見事成功させました。
 「ロボカップ@ホーム」は今年も新たな大学が参画するなど、年々競争の激しさが増しており、ロボット技術に対する関心が高まっていることが伺えます。7月には日本で「ロボカップ2017名古屋世界大会」が開催され、「O.I.T. Trial」は厳しい選考を突破し、出場を決めています。世界の舞台で活躍が期待される「O.I.T. Trial」の今後に期待が集まります。

「O.I.T. Trial」指導教員
 ・ロボット工学科:廣井富准教授
 ・情報メディア学科:佐野睦夫教授鈴木基之教授
           宮脇健三郎准教授
 ・情報ネットワーク学科:西口敏司准教授
「OIT Challenger」指導教員
 ・ロボット工学科:井上雄紀教授
 ・情報メディア学科:佐野睦夫教授