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「AIビジネス創出アイデアコンテスト2020」でシステムデザイン工学科の学生チームが人工知能技術コンソーシアム会長賞を受賞

2020.02.22

  • 「人工知能技術コンソーシアム会長賞」を受賞した学生ら(左から橋本さん、大塚さん、中野さん、高橋さん) 「人工知能技術コンソーシアム会長賞」を受賞した学生ら(左から橋本さん、大塚さん、中野さん、高橋さん)
  • 「Reco!薬局」の概要を説明する髙橋さん 「Reco!薬局」の概要を説明する髙橋さん
  • 昨年、スポンサー賞を受賞したチームを代表して実証実験の成果を発表する上野さん 昨年、スポンサー賞を受賞したチームを代表して実証実験の成果を発表する上野さん

 2月14日、大阪商工会議所で開催された「AIビジネス創出アイデアコンテスト2020 最終審査会」(主催:大阪商工会議所、産業技術総合研究所 人工知能技術コンソーシアム<AITeC>)で、システムデザイン工学科3年の学生チーム「R.IT」が「人工知能技術コンソーシアム会長賞」を受賞し、2020年度のプロジェクト活動権(活動費付き)が授与されました。
 本コンテストは、AI(人工知能技術)を活用した新ビジネスのアイデアを募集し、優秀な提案を表彰するとともに、その事業化を支援することでAIビジネスの創出を目指すものです。今回は全国から16件の応募があり、書類審査を通過した本学チームを含む5チームのファイナリストが考案したビジネスアイデアを同会議所の尾崎裕会頭やAITeCの本村陽一会長らにプレゼンテーションしました。
 
 本学チームはAI自動販売機「Reco!」を活用する提案部門で、「Reco!」を医薬品の販売端末にする「Reco!薬局」と題した提案を行いました。これは端末に搭載されたAIに利用者が症状を告げることで適切なOTC医薬品(※)の候補が示され、医薬品をその場で購入できるものです。利用者は同端末からいつでも薬剤師に相談することができる機能も搭載しています。このアイデアはWHOが提唱している「セルフメディケーション(普段から自分の健康は自分で管理する)」社会の実現を目指したもので、審査員からは、既設している飲料の自動販売機よりも今回の提案は販売単価が高く収益を出しやすい点や、AIを使って分析した利用データから疫学的な動向や時季によるトレンド・ニーズを調べることができる点が高く評価されました。チームリーダーの中野薫さんは「これからアイデアを実現するためにブラッシュアップを重ねていき、実証実験などに取り掛かりたいです」と次の目標を語ってくれました。
 
 また、昨年度同コンテストでスポンサー賞の「東急エージェンシー賞」を受賞したロボット工学科の学生チーム「Automaat」を代表して上野隼義さん(4年)が「AI自動販売機を活用した実証実験の実施結果」を発表しました。自動販売機に搭載したアンケート機能を用いて、昨年8月に実施したイベント「OITサマーキッズカレッジ」で151人のアンケート回答を収集。来場者の趣味趣向とイベントブースの関連性を分析した結果を説明しました。上野さんは「今回の結果を基に人気が集まる出展ブースの提案を行い、来談人数などの分析結果を検証したい」と話しました。

「R.IT」チーム
メンバー:中野 薫さん
     大塚 真帆さん
     高橋 卓也さん
     橋本 耕平さん
指導教員:システムデザイン工学科・井上明教授

(※)OTC医薬品(一般用医薬品等)
薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方せん無しに購入できる医薬品。購入者からの要求がなくても薬剤師または登録販売者による説明が必要なものがある。