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「鳥人間コンテスト2021」の結果について

2021.09.03

  • 会場入りした人力飛行機プロジェクトのメンバーら 会場入りした人力飛行機プロジェクトのメンバーら
  • プラットフォーム近くの砂浜で機体を整備 プラットフォーム近くの砂浜で機体を整備

 7月31日、8月1日に滋賀県彦根市の松原水泳場特設会場で開催された読売テレビ主催「Iwataniスペシャル第43回鳥人間コンテスト2021」の人力プロペラ機部門に本学の人力飛行機プロジェクトが出場しました。

 今年の「人力プロペラ機部門」には11チームが出場。大阪工大の代名詞でもある1枚ブレードプロペラを今年度も採用した機体「カワセミ」は9番目にプラットフォームを飛び立ちました。2年前は大型台風の接近でフライトできず、昨年は新型コロナウイルスの影響で大会自体が中止となったため、チームは3年ぶりのフライトとなり、現役メンバーが琵琶湖で飛行するカワセミの姿を初めて見ることとなりました。

 例年のような応援サポーターは自粛され、会場入りできるメンバーも20人に制限された中でのコンテストでしたが、主翼とプロペラの精度を上げ、揚力と推力を向上させたカワセミに、リカベントバイクで毎日トレーニングを重ねた中山壮太さん(機械工学科4年)が搭乗し、スムーズなテイクオフを決めました。当日は風向きが変わりやすい不安定な天候で、特に琵琶湖から陸に向かって吹く風が強く、進行方向とのズレ(偏流)を調整するため、機体を斜めにしながら沖島を目指しました。2000mを過ぎた頃、ギアボックスからの異音などのトラブルに見舞われ、また、コロナ禍の影響で十分な試走ができずプロペラのピッチ(取付角度)調整が不十分であったこともあり、徐々に高度を落としていきました。それでも、パイロットの中山さんの操縦技術で何とか飛行を維持し、4234.68m地点で着水。工大史上歴代2位の記録をマークし、大会3位の結果を残しました。1年間同プロジェクトチームを率いたリーダーの岩﨑大さん(同3年)は「コロナで活動が制限されていたので、大会での結果より技術を後輩に継承することに重点を置いて活動してきました。調整不足などもあり、少し後悔はありますが、厳しい状況の中で4000m以上の結果を残すことができ、努力が報われてうれしいです」と晴れやかな表情を見せました。
 
人力飛行機プロジェクト担当教員
・学長付 佐々木 正司 客員教授
・機械工学科 横山 奨 講師