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鳥人間コンテストで2位に!工大史上最長距離の飛行に成功し、審査員特別賞を受賞

2022.08.31

  • コンテストを終えた人力飛行機プロジェクトのメンバーらと応援に駆け付けた應援團、井上晋学長、岡山敏哉副学長 コンテストを終えた人力飛行機プロジェクトのメンバーらと応援に駆け付けた應援團、井上晋学長、岡山敏哉副学長
  • 出走前、プラットフォームを臨むメンバーら 出走前、プラットフォームを臨むメンバーら
  • 大フライトを終え、帰還した平岡さん(左)を迎えるリーダーの興津さん 大フライトを終え、帰還した平岡さん(左)を迎えるリーダーの興津さん

 7月23日、24日に滋賀県彦根市の松原水泳場特設会場で開催された読売テレビ主催「Iwataniスペシャル第44回鳥人間コンテスト2022」の人力プロペラ機部門に本学の人力飛行機プロジェクトが出場。本学史上最長距離となる14,274.23 mのフライトに成功し、見事、2位に入賞しました。
 
 今年の「人力プロペラ機部門」には9チームが出場。大阪工大の代名詞でもある1枚ブレードプロペラを今年度も採用した機体「カワセミ」は滑走順1番目となり、比較的風が緩やかで気温が低い早朝のフライト時間となり、最高のコンディションでコンテストに臨むことができました。チームは3時過ぎからフライトに向けた準備を開始。空が明るみ出してきた5時頃にはパイロットのメディカルチェックが始まるなど、あわただしく準備が進んでいきました。本学チームがテイクオフしたのは7時2分でほぼ無風でした。
 安定した走り出しで琵琶湖に向かって飛び立った「カワセミ」。今年の機体は、前年の課題であった動力をプロペラに伝えるギヤボックスを新調。形状とパーツ点数を見直すことで、駆動効率と耐久性を向上させました。主翼などの精度も上々で、トラブルなく4km地点を通過。徐々に気温が上がっていき風が強くなる中、宇治市にある自宅から自転車で通学してトレーニングを重ねた平岡幸士郎さん(機械工学科4年)が懸命にペダルを漕ぎますが、8km地点頃から足に違和感を覚え、徐々にペースを落としていきます。緩やかに水面に近づいていきますが、翼と水面の水面効果と平岡さん持ち前の精神力で、じりじりと飛行距離を稼いでいき、7時44分に14,274.23 m地点で静かに着水しました。42分間、約14kmという工大史上最長のフライトを達成し、人力プロペラ機部門で初の2位に入賞しました。
 
 また、長年の研究である単翅プロペラ(1枚ブレードプロペラ)に関しての空力理論を追及し、機体の設計、操縦技術を含め、総合的に優れたフライトで、人力プロペラ機部門2位(14,274.23m)という好成績を残した実績から、審査員特別賞を受賞しました。
 
1年間同プロジェクトチームを率いた興津俊輔さん(ロボット工学科3年)は「僕たちの世代は入学したときからコロナ禍で、1年生の頃はまともに活動もできませんでした。そのため、先輩方の世代と比べると圧倒的に技量が足りていなかったと思います。それでも、目標だった10km越えを果たせたのは、先代たちが遺してくれたノウハウや実績のおかげだと思っています。応援していただきありがとうございました」と晴れやかな表情を見せました。