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学生フォーミュラプロジェクトが「第20回学生フォーミュラ 日本大会2022」で最軽量化(ICV)を受賞

2022.09.30

  • 機敏な動きでコーナーを攻める本学のマシン 機敏な動きでコーナーを攻める本学のマシン
  • トラブルにより走行中断のレッドフラッグを受けた トラブルにより走行中断のレッドフラッグを受けた
  • 「TEAM REGALIA」のメンバーら 「TEAM REGALIA」のメンバーら

 9月6日~10日にかけて、静岡県袋井市のエコパ(小笠山総合運動公園)で開催された「第20回学生フォーミュラ 日本大会2022」に本学学生フォーミュラプロジェクト「TEAM REGALIA」が出場しました。本大会は、コストやデザイン(設計)、製造販売に関するプレゼンテーションを評価する「静的審査」と、マシンの走行タイムや燃費効率などを評価する「動的審査」の合計得点を競います。今年は全63チームが大会にエントリーしました。
 
 8月末にオンラインで実施された静的審査では、「市場要求に合った車両の製造・販売を含むビジネスプランを会社役員に納得させる」という仮想のシチュエーションで発表を行い、学生のプレゼンテーション能力を評価するなどのユニークな審査があります。本学チームは、準備不足もあり静的審査で手応えをつかむことができませんでしたが、大きなペナルティもなく、順当な順位で車検、動的審査に進むこととなりました。
 
 大会初日と2日目、本学の車両「REG15」は、100項目以上の厳しい安全検査を受ける車検で10点の指摘を受けましたが、いずれも同日中に改善・対応することで無事車検をパスし、3日目以降の動的審査に臨みました。9月8日は天候不良による激しい降雨があり、気温や湿度、路面状況などの走行環境が厳しい中での審査となりました。まず、直線やターンのコース走行性能を競う1回目のオートクロスの審査がありましたが、環境に合わせて車両のセッティングを見直す必要があるため、午前の部を見送ることに。続く直線75mの加速性能を競うアクセラレーションと8の字コースのコーナリング性能を競うスキッドパッドから審査に合流しました。アクセルワイヤーの不備やエンストを起こすなど、良好とは言えない状況で思い通りの結果を出すことが出来ずにいましたが、同日最後の審査である2回目のオートクロスでは、「TEAM REGALIA」らしい機敏な運動性能で1分4秒の記録を出すことに成功。2018年以来4年ぶりにグループAに残留することが出来ました。
 
 9月10日、チームは最後の競技である約20km(1周1km)を走行するエンデュランスに臨みました。快調なスタートを切ったものの4周目の途中で突然のエンジンストップ。燃料ポンプの不調が原因で、コース上での再始動ができず、時間切れとなり、途中リタイアとなりました。しかし、今年は一切のペナルティを受けることなく、総合スコア220.02で30位の結果で大会を終えました。また、特別表彰として、エンデュランスを除く全ての審査に参加した最軽量車両のチームに贈られる「最軽量化賞(ICV)」を受賞しました。
 チームリーダーの奥山勝太さん(機械工学科2年)は「今年は新エンジンを使い始めて2年目となりましたが、まだこの新しいエンジンをうまく制御できていないことを痛感しました。思い通りの結果を残せなかったことは非常に悔しいですが、競技に参加して他のチームと競い合うことが出来てよかったです。1年を通して1台の車を作り上げることの難しさと楽しさを味わえた充実した1年でした」と活動を振り返りました。