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能楽の世界を感じる~「日本の伝統芸能体感講座」を開催しました~

2010.01.12

  • 「松風」を舞っていただきました 「松風」を舞っていただきました
  • なかなか見る機会のない装束付け なかなか見る機会のない装束付け

 新しい年を迎えた1月6日、「日本の伝統芸能体感講座」を開催し、学生や地域の皆さんなど約100人が能楽の舞台を楽しみました。能楽は600年以上続いている伝統芸能です。本講座は、工業大学と能楽という、一見少し異色の組み合わせですが、「普段はコンクリートや機械といった、硬いものを相手に学んでいる学生たちに、日本の伝統芸能の素晴らしさを知ってもらい、少しでも身近に感じることで、広い視野を持った人間になってほしい」という思いから、知的財産学部人文社会研究室と学生課が行っているものです。

 大宮キャンパスの学生ラウンジ「ルラーシュ」の舞台で、観世流シテ方の能楽師で重要無形文化財総合保持者の味方健氏、河村和重氏、味方玄氏、味方圑氏らを迎え、「津の国の能」をテーマに半能(能全体の半分を舞うこと)、仕舞、舞囃子(略式の舞)を披露していただきました。「津の国」とは「摂津の国」のことで、大宮キャンパスがある大阪市、高槻市、茨木市、尼崎市などを舞台にした話です。また今回は、普段は楽屋で行う装束付けを味方健氏の解説を聞きながら間近で見せていただくという、貴重な機会を持つことができました。
 
 「能楽は小学校のときに見たことがあったけど、装束付けを目の前で見せていただけたのが本当に良かった。何が何かよく分からないものがたくさん着重ねられて、だんだん“舞台で見たことがある姿”になって完成する過程が感動しました」と感想を話してくれたのは、この体感講座のチラシ配りや当日の受付などをサポートした城北祭実行委員会メンバーで知的財産学部1年次の川端恵美さん。またルラーシュの舞台は高さが低いため、「能楽堂と違う臨場感があって良かった」という地域の方の声も聞かれました。この講座は体験ではなく「体感」することを目指すものです。参加した皆さんが「能楽」をそれぞれの感覚で感じとっていただける機会になったのではないでしょうか。本学では今後もさまざまな伝統芸能に親しむ機会を設ける予定です。