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ロボットプロジェクトチームが第11回レスキューロボットコンテストで「レスキュー工学大賞」を受賞しました

2011.08.07

  • 受賞後の記念撮影 受賞後の記念撮影
  • 競技前の作戦会議 競技前の作戦会議
  • ロボットもチームプレーで救助活動 ロボットもチームプレーで救助活動

 去る8月6日・7日、「inrevium杯 第11回レスキューロボットコンテスト」(レスコン)が神戸サンボーホール(神戸市中央区)にて開催されました。本学からは、モノラボ(ものづくりセン ター)で活動するロボットプロジェクトよりチーム「大工大エンジュニア」が出場し、見事「レスキュー工学大賞(計測自動制御学会賞)」の栄誉に輝きました。この賞は、レスキュー工学の観点から「コンセプト」「技術力」「実践力」において最も優れたチームに対して贈られるものです。さらに、メインスポンサーである東京エレクトロンデバイス株式会社より「inrevium杯」を授与されダブル受賞となりました。
 競技では、大地震で倒壊した市街地を模擬した1/6スケールのフィールドの中に、要救助者に見立てた「ダミヤン」と呼ばれるダミー人形が3体配置され、複数のレスキューロボットの遠隔操縦によるダミヤンの救出および搬送、また「ダミヤン」からの信号を感知して行う個体識別など、制限時間内におけるそれらの救助作業の達成度が評価されます。競技者は直接フィールドを目視することができず、ロボットの搭載カメラからの映像など間接的にフィールドの様子を見てロボットを操縦するため、ロボット製作と操縦の両方について高いスキルが必要とされます。各チームは最初にレスキューロボットの特徴や救助方法等についてプレゼンテーションを行い、フィールドを俯瞰するカメラによる映像をもとに作戦を立て、その後12分間の救助活動を行いました。
 本学チームは6月に開催された予選会において、初出場ながら参加20チーム中1位で予選を通過し、本選に出場しました。14チームが参加して6日に行われたファーストミッションでも275点の最高点を記録しました。翌日のセカンドミッションに進出した11チームの中から、ファイナルミッションは上位8チームで競技が行われました。競技では救助に対する方針や方法、計画通りにロボットを操作して救助できたか等の総合点で評価されます。本学チームのロボット4台は完成度が高く、これまで日々重ねてきたテストランの成果を十分に発揮した結果、予選、本選を通して制限時間内に3体の人形を瓦礫の中から救出することに成功したこと、さらに書類審査からレスキューへの考え方など総合的な見地から評価いただいた事が今回の受賞につながりました。
 キャプテンの和田健吾君(工学部ロボット工学科2年次生)、レスコンボード管理者の藤原祐磨君(工学部ロボット工学科2年次生)、スピーカーの池田大希君(工学部ロボット工学科2年次生)からも、「常にベストパフォーマンスを発揮できた事などが評価いただけたと思います。今後は、さらに防災やレスキューの大切さや難しさにアイディアや技術で貢献していきたいと思います」と話してくれました。

 このコンテストは、大規模都市災害における救命救助活動をテーマにしたもので、ロボット開発の技術向上はもとより、多くの方々に防災や災害対応について関心を持ってもらうことや、次世代の研究者・技術者を育てることを目的として開かれています。そのため今回の本選では、ロボットによる競技のほか、『「がんばろう日本!」レスコンからのメッセージ』をテーマにしたパネルディスカッションや、「速報:東日本大震災におけるロボット技術を用いた支援活動」と題した講演なども行われました。

※詳細は以下をご参照ください
http://rescue-robot-contest.org/11th-contest/honsen/prize-sokuhou.html