ページトップへ戻る
  1. トップページ
  2. トピックス
  3. 「Diploma×KYOTO12」で、工学部建築学科学生の作品が1位に選ばれました

トピックスTOPICS

「Diploma×KYOTO12」で、工学部建築学科学生の作品が1位に選ばれました

2012.03.26

  • 賞状を手にする長堀さん(建築学科主催の学外展示会で) 賞状を手にする長堀さん(建築学科主催の学外展示会で)
  • 長堀さんの卒業設計作品「わたしとあなたのあいだに」 長堀さんの卒業設計作品「わたしとあなたのあいだに」
  • 社会での活躍を期待しています 社会での活躍を期待しています

 京都建築学生之会が開いた合同卒業設計展「Diploma×KYOTO12」で、本学工学部建築学科4年次生の長堀美季さんの作品『わたしとあなたのあいだに』が1位に選ばれました。京都建築学生之会は、建築を志す学生同士の交流と大学の枠を超えた活動を行おうと1989年に発足したもので、21回目の開催となる今回は関西地域から全212作品の応募がありました。長堀さんの作品は、多世代の多様な価値観を持った20人が住む個人的空間と共同空間を設けた建築空間プランで、審査員から高い評価を受けました。
 長堀さんは設計にあたり、“シェア”という概念からスタートしました。ルームシェア、カーシェアリングなど世の中ではさまざまなものがシェアされています。その一方で電車の中や食堂では、誰かと会話するでもなく音楽を聞いていたり、周囲と自分との間に境界線を引くような個人主義も強く見られることに着目したそうです。「必要な個人スペース以外は全て“共有しても良い空間”にしました。“共用”と定義するのではなく、食事や打ち合わせなど、たまたまその空間で居合わせた住人同士が自由に使う空間です。水汲みや洗濯のために“たまたま”井戸の周りに居合わせた人たちが話をするようになった“井戸端会議”からヒントを得ました」と作品のポイントを聞かせてくれました。
 学生生活では良い仲間に恵まれ、建築の知識や技術はもちろん、建築と人間の関係、街並みと人の生活との関係なども学び、さまざまま要素が建築物を構成しているのだということを理解するなど、期待していた以上に充実した4年間だったそうです。
 卒業後は集合住宅や個人住宅の設計などを手掛ける会社で設計職として社会人のスタートを切ります。「設計展で1位に選ばれたことは、大学時代の良い記念になりました。指導してくださった先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。でも今後社会に出て、実際に設計に携わる建物はまったく別です。自分の夢をかなえる第一歩、気持ちを引き締めて頑張りたいと思います」と今後の意気込みを聞かせてくれました。