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モノラボにNCフライス盤を寄贈いただきました

2012.05.30

  • 寄贈いただいた大阪工大オリジナルの「NCフライス盤」 寄贈いただいた大阪工大オリジナルの「NCフライス盤」
  • (左から)井上学長、救仁郷さんのお母様、川田工学部長、羽賀ものづくりセンター長 (左から)井上学長、救仁郷さんのお母様、川田工学部長、羽賀ものづくりセンター長
  • 「NCフライス盤」で製作したアロマポット 「NCフライス盤」で製作したアロマポット

 5月24日、大宮キャンパスモノラボ(ものづくりセンター)で、工作機械「NCフライス盤」の受け入れ式を開催しました。これは、2007年1月に交通事故で亡くなった救仁郷大樹(クニゴウ・ダイキ)さん(当時工学部機械工学科4年次生)のご家族のご厚意により、志を同じくする学生たちの教育・研究やさまざまな学生プロジェクトに役立ててほしいとの思いから寄贈いただいたものです。受け入れ式には、救仁郷さんのお母様にご臨席をいただきました。寄贈いただいた「NCフライス盤」は、学生たちの汎用性を重視し、職人に近い作業をハンドル1つで操作できることなど、世界に1台しかないオリジナルの仕様となっており、救仁郷さんの名前を刻んだメモリアルプレートが付けられています。
 受け入れ式で川田工学部長は「モノラボは本学にとって最も重要な教育・研究施設の1つであり、NCフライス盤は数ある工作機械の中でも学生たちが順番待ちをするなど使用頻度が高い機械です。大樹さんの研究に対する思いを受け継ぎ、大切に使わせていただきます」とあいさつしました。続いて、井上学長から救仁郷さんのお母様に感謝状を贈呈し、「大樹さんは大学を代表する非常に優秀な学生の1人でした。大学にとって、またこれからの日本を支える若者としても、貴重な人材を失ったことは痛切の極みであります。この度、コンピュータコントロールで自由自在の構造を製作することができる最新の工作機械を寄贈いただいたことは感謝に絶えません。日々の演習はもちろん、学部学科を越えて取り組む各種プロジェクト活動を通じて、この機械を利用する後進の学生たちに、大樹さんの想いが受け継がれていくことを切に願っています」と謝辞を述べました。
 続いて行われたNCフライス盤のデモンストレーションでは、7月28、29日に開催される「鳥人間コンテスト2012」に出場する人力飛行機のプロペラのハブを加工したほか、この機械で最初に製作加工したアロマポットの紹介があり、その様子を見守っていた救仁郷さんのお母様や会場から拍手が起こりました。
 受け入れ式には、救仁郷大樹さんと親交のあった学生や研究指導を行っていた教職員などが出席し、救仁郷さんを偲ぶとともに、当時大学院進学が決まっていた救仁郷さんの研究に対する思いをしっかりと受け継ぎ、教育・研究や勉学に一層まい進していくことを誓いました。
 貴重な工作機械を寄贈いただきありがとうございました。教職員、学生一同、大切に使わせていただきます。